あらすじ
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々――江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく……。いったい犯人は誰なのか? そして、現場に遺されたYの意味するものは何? 平成のエラリー・クイーン=有栖川有栖の記念すべきデビュー長編。
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Posted by ブクログ
デビュー作とは思えないレベルの高さ。
江神部長率いる「某文化部」一行は、休火山でキャンプする道中で同じようにキャンプに来た他大学のサークル等と仲良くなる。初日はみんなが楽しそうにしていて平和だったが、火山の噴火で目を覚ます。退路を断たれた一行は、次の日から1名失踪、1名殺害、また1名失踪と人が減っていき、この状況で人を殺す動機は何なのかという不気味さに怯える。
決定的な証拠がない中、マッチの燃えカスから犯人を当てる江神部長の推理は素晴らしい。
ただ、動機がキモい。マインドがキモい。
どうせみんな死ぬなら殺してしまえっていうのもいやだし、たかが前日に初めて出会った女の子のために3人も人を殺すのは理解できない。
月が人をおかしくするって締めくくってたけど、ちょっと腑に落ちないところもありました
Posted by ブクログ
初の有栖川有栖作品。
火山のキャンプ場を舞台にした珍しいクローズド・サークル。続きが気になって一気読み。とても楽しませてもらいました。少し前に流行ったマーダーゲーム。当時も一部で楽しまれていたんですね。
殺人動機が呆気なかったのが残念かな。出会って数日であんなに夢中になる経験がない私には、んーという感じでした。
作者からの挑戦には全く太刀打ちできませんでした。
それぞれが異なる犯人を思い描きつつ、なかなか判明しない真犯人と暗号の謎、事件にも影響しつつ皆を追いつめるクローズド・サークルなど、思った以上に読み応えあり。
Posted by ブクログ
2010年登録
再読しました
とてもいい~
緻密なロジックの積み重ねが
自然災害による大掛かりなクローズドサークルの中で…
ほろ苦い青春描写も、再読してみたらあーあるよねー
になっててよかった
あまずっぱいのに耐えられずごろんごろんする時期から
ふんふんと思えるようになった
マッチのロジックとかすごく細やかで好き
Posted by ブクログ
登場人物17人?!いや多い多い……と思いながらも頑張って読み進め、紹介や導入がしばらく続き「マーダー・ゲーム」がようやく出てきたのは67ページ。
このゲームの最中に誰か死ぬのか?と思ったりもしたけど、そういった事もなく読みはしっかり外れました!
と思っていたら夜が明けて1名が消え、からの大噴火。
噴火に関する描写は文字だけでもしっかり怖い。。。
その後は一夜毎に人が消えてくわけだけど、そもそも!!!
なんであんな危険な状況で各自好き勝手動き回るかね?!殺してくれと言ってるようなもんでは……?!
と内心ドン引きしつつ、
でもあんな状況下なのに誰も発狂したり暴れたり泣き喚いたりしないの凄いな偉いな。とも思ったり。
大の大人でも恐怖でおかしくなる状況ではあるから。
ほーんアリスお兄さんいたのねとか思ってたら、大事な証拠らしきものを隠蔽し始めて、おいおい、、、。と好感度ダダ下がり。なんだこいつ?人が死んでるんだぞ何してんの?
カメラのフィルム抜かれたのも、序盤ならまだしもあのタイミングでは警戒しとくべきだよなぁ。とかちょっと思ったけど、そういうのも第三者視点だから言える事だよね。二十歳そこそこの学生だしらあんなに落ち着いていられるだけすごいよな。
本筋とズレるけど、会って数日しか経ってない女子に対して、アリスの異様なまでの執着が怖い通り越して気持ち悪い。信仰?崇拝?ちょっと異常なほど心酔していてゾワゾワする。
今際の際かもしれない時に「最後の時には一緒にいたい」はまだしも「この世で最後に愛した人の顔」はさすがに、、、
「闇の中、理代の霊気(オーラ)が僕をしっかりと導いた。」もエグい……。そもそも両思い確定演出すらないのに、一人でここまで盛り上がれるのはちょっと普通じゃないよな……。
あと序盤からずっっっと思ってたんだけど江神さん好きです。
特にアリスが理代の行動やナイフの事を隠していた事実を知った時の江神さんの態度はなんかすごくよかった。余裕あるなぁーと。
後半、いよいよヤバいかもって時にアリスが
「江神さん、短いおつきあいでしたけど本当に楽しかったですよ。部長に会えただけであの大学に入った甲斐がありました」
と言い出し
「まだそれを聞くのは早いな」と江神さんが返すあたりの二人のやりとりもなんかいい。アリスちょいちょい面白くていいキャラしてる。
江神さんの謎解きから犯人の自白あたりは、いろんな意味でちょっとしんどい。
雑に言ったら三人に揶揄われたってだけのことじゃん、いとも簡単に殺すなよ。
確かにそれを機に山を降りてしまった彼女が運悪く亡くなってしまったと(思い込んだと)しても、そんなぽんぽん殺すか普通?どういう心理??と思ったけど、
間接的に、最愛の人がその揶揄いきっかけで(結果的に)死んだと思ってしまったら行き場のない思いや、やり切れなさが振り切ってしまったのかなぁ?でも殺された側からしたら言いがかりよな……。
てかサリーは残念なことに実際亡くなってしまっていたけれど、もし生きてたらどうすんのよ……。取り返し付かなさすぎでしょうが。
そんな理由でいくらなんでも殺すの…か…?という戸惑いと非難の気持ちが明確にあるのに、
内臓破裂でもう長くはないかもって時の謎解きに、自分の命が長くない事を悟ったかのように息も絶え絶えに自白する痛々しい姿はちょっと見るのもしんどく、悪あがきもなく潔く認めるどころか江神さんに清々しく降参し始めるからなんかなんとも言えない気持ちになってくる、、、!
「江神さん」「月の、せいじゃ、ないよ。真夏の、照りつける、陽の下で、俺は、サリーの、ナイフを、手に入れて、人殺しの、機会を、窺ってたんだ。月の、せいになんか、する気、ない。」
とか言ってるあたりではなんかもうこっちが泣きそうになってしまい感情迷子。
とはいえいくらなんでもやり過ぎだよなと思っていたらアリスが
「聞いたばかりの彼の告白の意味を、果たして自分が理解したのかどうか、定かではない。それしきのことで三人もの人間の生命を奪えるものだらうか、という想いを心のどこかに留めたまま、僕は彼の物語をそこまま受け入れた。」って言ってて、そうだよな、そう思うよな…と。
シンプルに動機に納得も共感もできないのかも。理解はまぁ、本人が言うならそうなんだろうな、くらい。
ほんでしつこいようだけど、どいつもこいつも会って数日でそこまで相手にのめり込めるか?!?!という部分だけ最後まで引っかかりました。
シリーズ2作目読むのも楽しみ!
Posted by ブクログ
ストーリーと設定は良い。トリックはパッとしないしカメラに隠す必要性が??。人が多すぎて特徴が薄く誰が誰かわからない。動機も弱い。次に期待。
Posted by ブクログ
江神二郎シリーズ──江神先輩は”謎”な人だ。この物語には、そんな”謎”な登場人物が多い。これ以上発言するとネタバレになるのでやめておく……。
キャンプ中に起こった突然の噴火、そこで発生する連続殺人事件。閉鎖的な環境で疑心暗鬼が拭える恥ずもなく、殺人事件は無差別なのか、自然の脅威にも怯え、学生アリスたちに”救い”はあるのか……?!
↓ここからネタバレ↓
共感もできない話だった。心の救いはなかった。
アリスも失恋(笑) 好きな人に疑いの目を持ってしまった時点で、アリスの失恋は決まっていたのかも。