【感想・ネタバレ】至高の三冠王者 三沢光晴<電子特別版>のレビュー

あらすじ

<電子特別版>
紙書籍に未収録の【電子書籍化によせて】を追加した電子特別版です。

幼少期、アマレス時代、2代目タイガーマスク、超世代軍、三冠王者、四天王プロレス……自然体でプロレスに心身を捧げた男の青春期。
関係者たちの貴重な証言を交えながら三沢光晴の強靭な心も解き明かす!
「本書は、純プロレスを貫き、プロレスファンを魅了した、三沢光晴を分析・検証するものである。それは〝三沢光晴〟というフィルターを通して、80年代、90年代の全日本プロレスを描くことでもある。また、三沢の一生涯を描くのではなく、あえて1998年5月1日の東京ドームにおける川田利明戦までに焦点を絞った。なぜかは最後まで読んでいただければご理解いただけると思う」(著者より)

(著者プロフィール)
小佐野景浩(おさのかげひろ)…1961年9月5日、神奈川県横浜市鶴見区生まれ。幼少期からプロレスに興味を持ち、高校1年生の時に新日本プロレス・ファンクラブ『炎のファイター』を結成。『全国ファンクラブ連盟』の初代会長も務めた。80年4月、中央大学法学部法律学科入学と同時に㈱日本スポーツの『月刊ゴング』『別冊ゴング』の編集取材スタッフとなる。83年3月に大学を中退して同社に正式入社。84年5月の『週刊ゴング』創刊からは全日本プロレス、ジャパン・プロレス、FMW、SWS、WARの担当記者を歴任し、94年8月に編集長に就任。99年1月に同社編集企画室長となり、2002年11月からは同社編集担当執行役員を務めていたが、04年9月に退社して個人事務所『Office Maikai』を設立。フリーランスの立場で雑誌、新聞、携帯サイトで執筆。コメンテーターとしてテレビでも活動している。06年からはプロレス大賞選考委員も務めている。主な著書に『プロレス秘史』(徳間書店)、『昭和プロレスを語ろう』(二宮清純との共著/廣済堂出版)、『独学のプロレス』(ウルティモ・ドラゴンとの共著/徳間書店)、『永遠の最強王者 ジャンボ鶴田』(小社刊)などがある。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

渡部のコメントが素晴らしかった。三沢と大人になりきる前に共同生活を送り、ともに尋常じゃないレベルの汗と涙を流した、銭金なしの関係があり、そしてその後も変わらぬ付き合いが続いてこそ、ああいうコメントができるのだろう。渡部に追悼コメントを促す佐山の言葉も深い。
その意味で川田との関係も渡部と同じ。余人にはわからない独特なものである。

0
2022年07月19日

Posted by ブクログ

「至高の三冠王者」三沢光晴。
週刊ゴング編集長として、また同世代の友人として、取材し続けた筆者が、その軌跡を丹念に綴った。

リング上での衝撃の逝去から13回忌に、リング上での三沢の活躍と苦悩を徹底的に描き尽くした。

母子家庭で苦労し抜いた少年時代。

プロレスラーになるために進学した、アマレスの強豪校足利工業大学付属高校。

全日本プロレス入門。

越中詩郎、冬木弘道、ターザン後藤らと切磋琢磨した若手時代の佐藤昭雄からの教え。

メキシコ修行時代。

2代目タイガーマスクの苦悩。

ターニングポイントとなった天龍源一郎戦、ジャンボ鶴田戦。

マスクを脱いで、鶴田超え。
そして、超世代軍の結成。

川田利明、小橋建太、田上明との、四天王プロレスは至高のプロレスへ。

初の東京ドーム進出。

四天王プロレスの終焉とプロレスリング・ノアの旗揚げ。

リング上の戦いが全て。
会場にきたファンを満足させること。

「さりげなく命懸け」との帯のコピーが、胸に迫る。

渾身の文章と、鮮やかなグリーンの本の装丁が、在りし日の激闘を蘇らせる。

0
2022年02月21日

Posted by ブクログ

三沢光晴の半世紀について元ゴング編集長の小佐野氏が書いた一冊。

1998年の東京ドームの三沢対川田をピークとしたところが、NOAH以降に疎い自分にもわかりやすかった。

0
2024年06月27日

Posted by ブクログ

凄いですね…
90年代というのは私はプロレスを、
観なくなった時代、なのですが、
こんな闘いが繰り返し繰り返し、
行われていたのですね。
それがしっかりと伝わりました。

0
2023年05月08日

Posted by ブクログ

名レスラー 三沢光晴の出生から名レスラーとして頂点を極めた全日本プロレス 四天王時代までを書き記している本作。

僕が子供の頃に三沢選手を知り、試合を観ていたのは本書では描かれていないNOAH時代。
僕にとって三沢選手のちょうど空白部分を埋めるのにピッタリな一冊でした。

本作の軸は"三沢と川田"
軸というより三沢選手を語る上で決して欠かせない存在が川田利明選手だ。
1979年の高校での出会いから始まり、2005年の最後の一騎打ちで終わりを迎えるこの物語は、もはや大河ドラマである。

筆者のインタビューや様々な証言から語られる三沢光晴という人物と歴史。

2009年に亡くなってなお、
今でも日本のみならず世界中の多くのレスラーからリスペクトを受ける三沢光晴選手の息吹を本作で感じて欲しい。

0
2023年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはりノアは、もう別の話になるのだろう。
 全日本の四天王時代までという切り方は納得はできる。
 三沢が、そのまま生きていたら、どうなっていたんだろうか。
 川田は、ラーメン屋になっていなかったかもね。

0
2022年04月30日

Posted by ブクログ

三沢の若手時代には、佐藤昭雄が全日のブッカーだった
佐藤の功績は多くあるが
そのひとつに、適材適所の若手育成を施したことが挙げられる
集客力に伸びしろのない若手…のちのターザン後藤だけど
これをつかまえて「お前はスターの器ではない」とハッキリ突きつけた
非情に見えるがそうやって
バイプレーヤーの重要性に目覚めさせていったのだ
佐藤が全日を去った後は
たぶん、渕や馬場元子がこの役割を引き継いだのだと思う

佐藤から薫陶を受けた三沢じしんの思想は
それと微妙に異なっていた
「がんばれば夢はかなう」式のロマン主義によって
非情さを覆い隠すようなところがあり
小橋建太の存在でこれを補強した
もともと三沢の持っていた戦後民主主義的思考である
少なくともバブル崩壊後の90年代、それは輝いて見えたのだが
しかし、ものわかりいい先輩たちの衰えに
つけこむ形で実現した世界でもあった
その非情さを、川田以外の後輩にぶつけていけなかったのは
三沢の優しさであり、同時にやはり弱さではなかったか

0
2022年03月29日

Posted by ブクログ

若手時代・タイガーマスクの苦悩など前半は読み応えがあるも、後半は試合内容とか詳細に書かれても全く読む気がしなかった。しかもノア時代はほぼ触れない尻切れトンボ。期待してただけにガッカリ。

0
2024年05月21日

「スポーツ・アウトドア」ランキング