あらすじ
不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”ことミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、おだやかな町・葉崎をかき乱す! 学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情が詰まった青春ミステリ。 書下ろし特別掌編を収録!
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Posted by ブクログ
葉﨑市シリーズ五作目。
「卒業旅行」というタイトルを見て最終章だと思い、
一度本を閉じた。
主人公は丘の上にある高校に通う女子高生。
学園祭、じゃなくて収穫祭で豚汁を作って売ったり、
卒業式で卒業生にかくし芸を披露したり、
海岸で友達と三人でクリームソーダを食べたり、
死体を発見したり、幽霊を見たりと、
高校生活を満喫していた。
そして、その親友たちと仲良くなるきっかけの心温まる話、の後の「卒業旅行」。
この著者の作品を読んだことがあれば、
ここから急降下が始まるのではないかと恐れるのは当然だ。
と、身構えた割には「卒業旅行」はどんでん返しでもなかったし、
最終章でもなかった。
と言っても、どんでん返しがなかった訳ではない。
葉﨑市シリーズの中で最もありえないお話の連続だが、
それでも面白かった。
中でも、クリームソーダの話が一番かな。
Posted by ブクログ
いつもだけど、やっぱりずっともやっとするし、すかっとする。
何回読んでもテンコが好きじゃないし、あの考え方のひん曲がり方が苦手。
人巻き込んでおいて神の試練て…
極端だけどキャラが濃いふたりより、平凡だと思ってるミサキの推理力とか達観の仕方とかの方がよっぽど個性的だと思う。
平凡って自覚が引いてみることに慣れたのかもだけど。
話の内容よりも「お礼が言えないやつはクズ」「謝れないやつは(見た目が可愛くても)ブス」とか極端な言葉にすかっとした。
ひとりで出来てると思ってる人間は信用ならないし、高校生でそうなってるのすごいな。
面白くて、また読んじゃうんだろうな。