あらすじ
――では、仕置きは夜に
要人警護担当の國行が出会ったのは、中東の王子ラシード。
理想のご主人さまにSubと認められ、國行は期間限定の被支配関係を持つことに…。
警備会社で要人警護を担当する國行は怪我をも厭わず完璧に任務を遂行する優秀な社員――だが、実は痛みに快感と安堵を覚えるSub。その國行が中東の王子を護衛することに。対象であるラシードは生まれながらに他人を使役する威厳を兼ね備えた甘やかな顔立ちの美形。こんな人が俺のご主人さまだったら――! 國行の心の声が届いたのか運命の巡り合わせか、早々に性質がバレた國行は滞在期間限定で自分のDomになってもらうことに…。
まろやか Dom/Subユニバース!
紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
感情タグBEST3
Dom/Sub
オメガバースに並ぶ世界観を持つDom/Subのお話ですが、今作もそういうコンセプトで描かれた作品です。
普通にSM物かと思いきや、よく読むと最近よく目にするDom/Subの作品に共通する細やかな心情が描かれていて、國行の飢えた欲求が満たされた時の甘やかで暖かい描写は読み手のこちらまでホンワリ満たされました。
身体を繋ぐ事に比重が置かれてないので、ラブいシーンは最後に⋅⋅⋅ですが、Dom/Subが好きなら満足いくのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
Dom/Subユニバースと言明されてないとあとがきにあり、読み終わってからなるほどとなりました。
途中からラシードからSubとかDomと言葉が出てきて、でも國行はしっかりと理解してはいないみたいで。
出会いからラシードに惹かれていていながらも王子というと傲慢でとか先入観からラシードの勝手な行動に腹を立てて突っかかってしまうとか強いなと関心していたらなんと被虐心の強いドMであったのには凄く驚きました。
男らしいのに「ご主人様」に酷くされたく、でも満たされない日々を過ごしていてラシードに対しては些細な事で蕩けてしまう國行がなんとも言えないくらい良いです。
ラシードはけして國行をただ痛めつけるのではなくちゃんとDomらしくSubへのご褒美も与えるとかも。
でも國行がラシードだけが、ラシードを、と必死になり我が身を顧みず盾になる事にラシードが怒り、それに対して絶望的になってしまう國行が切なかった。
警護を外されラシードへの気持ちを自覚しストーカーまがいの行動をしてしまうのには重症すぎて。
またもや身を呈してラシードを守ろうとした行動には冷や汗が出ました。
結果はラシードからのプロポーズで驚きましたがそのために決意した事もラシードらしいと。
そんなラシードのそばに居たいと言えた國行にホッとしました。
Ciel先生の挿絵が麗しく最高です。
はじめに書きましたがDom/Subユニバースと言明されていない為専門用語とかが無くまだまだ初心者の私は読みやすく楽しめました。