あらすじ
ボルティモア郊外でコンピューターの出張修理をしながら、一人暮らす40代のマイカ。人付き合いを避け、決まった日課を堅持し平穏に過ごす彼の元を、マイカの息子だと名乗る青年が訪れ──孤独な中年男性のやり直しを、タイラー独特のユーモアを交えて描く長篇
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Posted by ブクログ
マイカのきっちりすぎる生活スタイル好きだなぁ。心地良い。こうやって丁寧に生きたい。
物語が進んでいくにつれて、マイカの完璧主義で潔癖なお堅い性格が目立たなくなっていってた。
急遽予定を変えてキャシーに会いに行くなんて、物語序盤のマイカでは考えられない。柔軟さが芽生えたよね。
ブリンクの訪問やキャシーとの別れみたいなトラブルの連続が、彼を変えたのかな。
Posted by ブクログ
一場面一場面が目に浮かぶ、Netflixドラマを見ているようなとても良い本でした。
独身男性っぽいなあと思わせる毎日が、淡々と同じように、でも少しずつ変化するような、繊細な描写です。
大きな変化があっても、すべて元通りの毎日に収束していく安心感と閉塞感がジワジワきます。
ラストは意外にも(!?)ハッピーエンド。とても楽しめました。
Posted by ブクログ
静かな雰囲気の小説で、心地よかった。
毎朝同じ時間にランニングに出かけるマイカの決まりきった生活に、非日常な出来事が起こっていく。大学時代の元カノの息子が訪ねてきたり、彼女にフラれたり。
家出したブリンクと、その家族たちがマイカの家から出て行った後の、
「もうパーコレーターは、溜息のような音を立てているだけだった」
この表現がたまらなく好き。
最後の「つらい心を抱えた人。おれがそうなっちゃった。」が老人ホームの件と繋がっているところも痺れた。
マイカの暮らしはとっても質素だけど周りは賑やかで、終わりも素敵だったし、なんだかほっこりした気分が残った。
目から入る情報は文字だけなのに、その人がどんな風貌でどんな服を着ていて、どんな部屋に住んでいるのかや風景など、これらが想像できる小説って、やっぱりすごいな〜と思った。