あらすじ
元警視の死亡に関連して新たな殺人が発生し、サイラスは施設で暮らすイーヴィを訪ねることに。捜査資料に遺された児童連続殺害事件の被害者の名前にイーヴィは激しく反応し、その凄絶な過去を回想する。誰も知らない、ほんとうの話を――イーヴィの出自の秘密と数多くの殺人事件。隠された全貌をサイラスは暴くことができるのか。二作連続で英国推理作家協会賞受賞の快挙を達成した〈サイラス&イーヴィ〉シリーズ第二弾
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Posted by ブクログ
前作は事件というサブストーリーと、エンジェルフェイスというメインストーリーがどっちつかずな感じで長々とした前日譚だったのだけど、今作はメインストーリーのみの構造。高まる緊迫感、中だるみなし、素晴らしかった。
Posted by ブクログ
前作同様サクサク読めた
普通におもしろかった
何とか捕まえることが出来たけど罪が軽くなりそうって感じの所でおじいちゃんが殺すって流れなら良かったと思うけど
あれやとイーヴィがまた傷つくだけのような気がする
そんなことないか
あとビリーがシンプルに飛び降りしたん意味わからんかった、そんなヤバい奴でもなかった気がする
そう、作中みんなが言うほど「手を出してはいけない奴」って感じがしなかった
Posted by ブクログ
(上巻より)
ざっくりというと、イーヴィの過去のお話だった。
一読者としては、いずれ触れてほしい点だったが、
もうちょっとサイラスとの信頼関係が確固たるものになってから
展開されるのかと勝手に考えていた。
イーヴィを監禁していていたと考えられていた男、テリーは、
彼女を「送り迎え」する車の運転手役の男で、
実は彼女を監禁から救い出した男だった。
予想外ではなかった。
前作から登場している、サイラスの守護天使の大富豪は
うさんくさい奴だと思っていたが、
案の定、怪しげな組織に関わっていた。
が、まさか追及されてサイラスの前で、
飛び降り自殺をするとは思わなかった。
ちょっとひねりがない。
イーヴィと一緒に寝ていた女の子が、
間違って殺されてしまうところや、
司法では裁けない犯罪者を、
誘拐された男の子の祖父が射殺してしまうのも、
ちょっとひねりがない。
それでも、誘拐されていた男の子に会ったことを。
イーヴィが祖父に告げに行く場面には心を打たれた。