あらすじ
100mだけ誰よりも速ければ、どんな問題も解決する── ◇『チ。-地球の運動について-』の魚豊、“全力疾走”の連載デビュー作!! 「100m走」に魅せられた人間たちの、狂気と情熱の青春譚!!
自らの才能の劣化を感じ、陸上から遠ざかっていたトガシ。しかし高校で目の当たりにした理不尽を前に、再び走ることを決意する。”元全国1位”の仁神も陸上部に復帰し、迎えた部活動対抗リレー。アメフト部との戦いの行方は──!? そしてトガシは、インターハイで小宮との再会を果たす。しかし小宮はかつての面影を失い、あまりに”速くなりすぎ”ていた──。
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Posted by ブクログ
名言が多い、刺さる。だけども
なぜ走るのかを求めた結果、走るのが好き、というのがやっぱり1番。
シンプルだけど、色々な考え、出来事ひっくるめてのものだから、すごくいい。
Posted by ブクログ
ひゃくえむ。
2025.10.18
ひゃくえむ。
魚豊さんの『チ。地球の運動について』が大好きだし、短距離ではないけれど元陸上部だったのでみるしかない!と思い決断。
正直言って、生きる意味がわからない私にとって走る意味もよくわかっていない。私が現役の時は一度始めてしまったからキリのいいところまでやり切りたいという意地で陸上をやっていた。もちろん記録が出て、いわゆる調子がいい時に走るのはとても楽しかった。しかし怪我や貧血、タイムが伸び悩むことによって、だんだん頑張って辛いことをして何か報われるのだろうかと何度も考えるようになった。
だけど映画からは命をかけるほどの熱狂、つまり”ガチになること”がどれだけ人を動かすのかに意味を感じた。彼らにとって100mに命をかけることで得られる感動、苦悩などは他のどこにでもない、素晴らしいものなのだろう。財津さんの『細胞の集まりくらいの人生、くれてやれ』という言葉は、せっかくなら死ぬ気でやって、生きてたことに悔いがないようにすべきだという意味だろうか。何かに全力を注ぐ人には刺さる言葉だろう。
特に印象的だったのは海棠さんの『現実逃避は俺自身へ期待だ。俺が俺を認めてない姿勢だ。』という言葉。長年自分と戦い続ける姿がかっこよかった。
最後の躍動感あふれるシーンによる終わり方は陸上が相手との勝ち負けで終わるものではなく、自分との戦いであることを暗示しているのかなと。
最近見つけた素敵な言葉
狂気を俯瞰するのが哲学で
俯瞰してもなお狂い続けるのが芸能だ。
これはアスリートも含まれるはず。
Posted by ブクログ
何というか、、、、
よくこんな言葉を書くことができるなという気持ちでしかない
「恐怖は不快ではない 安全は愉快ではない
不安は君自身が君を試す時の感情だ」
恐怖は不快ではない、、、
自分にない価値観の言葉を読めるのは
楽しい
どんな終わりになるのかと思ったけど
想像より前向きだった