【感想・ネタバレ】聖女の姉ですが、なぜか魅惑の公爵様に仕えることになりましたのレビュー

あらすじ

『次の聖女は、アンシアの末娘である』
貧乏男爵家の令嬢フローリア=アンシアの生活は、神託によって大きく変わってしまった。
内気だったはずの妹・レナータは、聖女に選ばれたことで態度が豹変し、なぜかフローリアを目の敵にし始めたのだ。
権力を得たレナータによる嫌がらせから逃げるため、フローリアはとある貴族の屋敷で召使として働くことになる。
そこでフローリアが出会ったのは、この上なく美しい公爵・デジレだった。
あらゆる女性を魅了してしまう美貌を持つ彼を前にして平静を保つフローリアに、彼は興味を示す。
「お前をこれから私の側仕えとする。ただし、お前が私に恋をしないことが条件だ」
この風変わりな命令を機に、フローリアの日常はさらに劇的に、鮮やかに変わっていく。
これは、虐げられていた少女が麗しき主の元で幸せになるまでの恋物語。

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「アンシアの末娘」が聖女というのがミソだよなあと思う。
つまり、名指しでない。
それが、今の聖女を追い詰める一手になりそうだ。
暗躍している人物の思惑も、今の聖女との関わりを鑑みると想像がつきそう。

ただこの聖女、あまりに好き勝手振る舞いすぎて、今から失笑を買っている辺り、可哀想ではある。
周囲に彼女を崇めている人、彼女に騙されている人が少ないのである。
それもまた、暗躍している人の追い風になっているのかもしれない。
聖女の唯一の味方になりつつあるので。

そんな聖女に虐げられた姉が居場所を見つけ、男女問わず魅了してしまう公爵様と結ばれるまでの物語。
彼のその魔法的魅了に耐えられる時点で、彼女は普通ではない。
何せ他の魅了された女性陣は廃人的になっていたので。
そして、彼にとっても普通に接してくれる歳の近い女性は彼女くらいのもの。
唯一の相手。
大事な存在にならないわけがない。

恋物語としては、この本で一応の決着がつくが、聖女に関する問題はここで解決はしない。
つまり、次巻へ続くという。
Web版から大幅改稿されているという物語が、どのような決着となるのか。
今から楽しみなのである。

3
2022年04月06日

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