【感想・ネタバレ】スターメイカーのレビュー

あらすじ

肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。アーサー・C・クラークやスタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスをはじめ多くの作家に絶賛され、多方面に影響を与えてきた伝説の作品を全面改訳で贈る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通に面白かった笑。これが第二次世界大戦前に書かれたというんだからな。特に最後の「スターメイカー」との邂逅のあとは、また別のタイミングで読んだら、別の事を感じそうなので、再読したい。

0
2023年01月01日

Posted by ブクログ

1937年刊。創世の究極存在にせまる包括的宇宙史。科学と宗教、あるいはSFとスピリチュアルは、やがて手を取り合って進まざるをえないと思わせてくれる一書。すべての時空を俯瞰する壮大なスケールの宇宙の旅と、認知力と想像力の翼を限りなく広げた思索の軌跡に驚嘆する。

0
2021年12月10日

Posted by ブクログ

たしかSNSで話題になってたのを見て入手した本。読み始めるまでに少しかかったけど、読み始めたら期待以上に面白く、簡単な文章ではないのでじわじわと読み進め、ようやくフィニッシュ

第一次大戦を経験した著者が第二次大戦が迫る中で執筆した背景は重要だろうし、当時の天文学の最先端の影響もありそう

それはそれとして、著者の想像力とそれを文章に現せる力量に感嘆のため息しかない。「世界」とは何か、著者なりの解釈が展開されるのを、目を丸くして眺めていた

0
2024年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ごく一般的な夫として生きていた主人公が突然肉体を離れて、意識だけで宇宙に飛び立ってしまう――そこからの果てしない時の流れは壮大で遠大であり、次第に自分の想像力がついてこなくなる。理解力が及ばない点も多くあったので、ちゃんと読めたかどうかは怪しい。特に「神霊」というものを理解するのが難しい。
人類にもいろんな人類がいるという描写が興味深かった。中には生理的な嫌悪を感じるものもあり、自分がどこまで許容してどれほどの傲慢さを持っているかに気付かされたりした。
さまざまな人類のさまざまな戦争をずっと見ていたら、頭がおかしくなってしまいそうだ。
主人公が星から星へと飛び回るさまは、まるで神の視点みたいだと思っていた。主人公たちは姿がないから、うまく介入して「神の使者」として戦争を止めたりしている。もはやこの人たちがスターメイカーではと思ったりもした。でも作り手は他にいたのだな。
個人的に生に意味はないと思っているので、たとえスターメイカーが遊びや学びの一環で思いつきで星を作っていても何も思わない。そのような存在がいたら面白いなと、 単純に思う。こうやって宇宙が生まれて誰かの手のひらで転がされていたら面白いだろうなぁ。
訳者あとがきによると、第一次世界大戦を経験したことがかなり作品に影響しているようだ。夥しい被害を目にしていたであろうことを考えると、宇宙からの目線でこのような小説が生まれたのも分からなくはないような気がした。

0
2024年05月10日

Posted by ブクログ

オラフ・ステープルドンの代表作。以前読んだ『シリウス』が良かったので、新訳が発刊されたこのタイミングで手に取ってみることに。

「肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。」(本書裏表紙のあらすじまま。)

幻想世界の宇宙をひたすらに描写したSFファンタジー。難解な上にテキスト量はかなりのボリュームなので、読み切るだけでも大変な内容。とりあえずでも読み切ることが出来たそこのあなた!・・・自分を褒めてあげましょう。(私も自分を褒めます。笑)

まともに内容を考察しようとするとかなりヘビーなので、その幻想的なテキストに酔いしれるだけで終わっても良いかと。(難解SFあるある。)私にはハードルの高い作品だった。。。

著者は哲学が専門だったようで・・・哲学者の書いたSF小説と言われれば、なんとも納得してしまう。(『シリウス』はもっと読み易かったと思うのだがなぁ。)

0
2024年03月16日

「SF・ファンタジー」ランキング