【感想・ネタバレ】先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たちのレビュー

あらすじ

ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。
・「成功した人もしない人も平等にしてください」
・選択の決め手はインフルエンサー
・「浮いたらどうしようといつも考えてます」
・LINEグループで育まれた世界観
・もう「意識高い系」とすら言わない
・上司からの質問を同期に相談する
・自分に自信はないけど社会貢献はしたい
令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。さすが人気の本。大学の先生が書いたのだけど、ちゃんと一般向けに分かりやすく書かれてる。はじめは自分にも当てはまる感じがして、おや、私も今どきの若者らしいのかと思いつつ読んだけど、やっぱ度を越してるなーというのが多くなった。全然私は今どきじゃなかった。で、それでよいと思っている。ほんと、働いてる頃はイラつく若者も多かった。全然仕事しねーなーと思って。ほんとそういう人たちが主流になるとどうなるんだろうと思うけど、まぁその頃には死んでるからな。でも先生のゼミのように変わっていく若者もいるわけで、大人として周りをそういう風土にしていくのが大事なんだろう。

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2024年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「いい子症候群」の特徴としてこんな感じのことが挙げられていました。

・周りと仲良くでき、協調性がある
・5人で順番を決めるときは3番目か4番目を狙う
・言われたことはやるけど、それ以上のことはやらない
・人の意見はよく聞くけど、自分の意見は言わない
・授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す
ルールには従う
・一番嫌いな役割はリーダー
・競争が嫌い
・特にやりたいことはない
                              etc…

私自身、「いい子症候群」の症状が多数出ているタイプの人間なんじゃないかなと思っています。ただ、そんな自分になんとなく気づいていて、私からしたらそういう自分はあんまり好きじゃなくて、どうにかしたいとちょっともがいているのかも。そういうちょっと頑張ってる部分を見て、私が「いい子症候群」的ではないと思ってくれる人もいるんだな、と感じています。

それならなりたい姿に見せられてるんだからいいことじゃないか、と捉えることもできるかもしれませんが、どちらかというと私はそこのギャップに違和感を感じてしまっている気がします。
自分は「いい子症候群」っぽい方がデフォルト。そのデフォルトの状態を変えたいんだけど、実際見せかけてるだけの自分に対してもやもやする…みたいな。

でも、最近はどちらも自分の一部なんだよなー、と思えるようになってきた気がします。

そして一番印象に残ったのは、「特にやりたいことがなくて悩んでいる人へ」

”心配はいらない。あなたは別に無気力なわけではない。
単に、やりたいことを探すという行為が合っていないのだ。このタイプは、必要なものはすでに身の回りにある。生きているうちに自然と身の回りのコト、モノ、ヒト、場所、時間などを愛することができる。それに気づいていないだけ。自分の巡り合わせを信じて、目の前のことに集中したらいい。このタイプの人こそ、置かれた場所で咲くこと。続けているうちにいつの間にか前を向いて努力している自分に気づくことも多い。”

「好きなことで生きていく」ことがもてはやされる時代にあって、自分が本当にやりたいことはなんなんだろう、と悩む人も多いんじゃないかなと思います。やりたいことが見つからないなんて、自分は実は何にも興味関心がない人間なんじゃないかと思ったりもしました。探すこと自体が合っていないという視点はなかったので、なんかちょっと救われる気がしたんですよね。

以前タロット占いをしてもらった時に、「頼まれたこと、応援してもらえることを素直に感謝して引き受け、それを全うする姿勢が大事」と言われました。言われたことだけやるというのともまた違って、より良い方向に向かうように自分の役目をしっかり果たす、ということをまずは大事にしてみようと思いました。

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p135
1.企業は「主体性」や「実行力」を備える学生を強く欲しながらも、それを備える学生に対し明確なインセンティブを設けていない
2.学生は「主体的に動かれたし」というメッセージを企業からの搾取と感じ、むしろそのシグナルを発する企業を避ける傾向にある
(中略)
1のインセンティブとは、給与を高く設定する、希望の配属を考慮する、といったことだ。もし主体的に動く若者に対する明示的なインセンティブを設定できていないのなら、主体的に動いたほうが損、単なる企業側の都合のいい搾取だと学生側が判断しても仕方ない。
実際、企業は「主体的」と言いながら、その実、若いエネルギーを無下に投下してくれる学生を見つけようと必死だ。いざ見つけると今度は囲い込みに必死になる。

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2024年11月10日

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