【感想・ネタバレ】スクランブル イーグルは泣いているのレビュー

あらすじ

平和憲法の制約により〈軍隊〉ではないわが自衛隊。その現場指揮官には、外敵から攻撃された場合に自分の判断で反撃をする権限は与えられていない。航空自衛隊スクランブル機も同じだ。空自F15は、領空侵犯機に対して警告射撃は出来ても、撃墜することは許されていないのだ。F15(イーグル)を駆る空自の青春群像ドラマ!(『僕はイーグル[1]』改題)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

は、ハラタツ~~~と歯ぎしりしながら読んだ。見事なまでにクズしか出て来ない。
自分の保身と金のことしか考えていない政治家に、軍の上層部たち。自分たちの世論への影響力を考えもせず、真実など知ることかと好き勝手に騒ぎ立てるマスコミ。
これらは今昔変わらず現代の社会でも見られる事だが、イーグルでは、最終的に虐げられ、切り捨てられるのは、いつだって全力で現場に立ち向かう下っ端なのだと突き付けてくる。
そして物語の中でも、振り回されっぱなしの基地の人たち…正しい事が正しいって言える世界じゃーないんですね。(ま、我々の会社でもそっか)

飛行機の描写は、とても緻密。さすが、作者もパイロットなだけあります。
アラートからスクランブル発進まで、読んでてドキドっぱなし。戦争擁護では決してないけど、戦闘機ってやっぱりテンション上がる。
パイロット。月刀さん、カッケー。さすが、ヒーロー……?あれ?主人公、風谷くんでした。軍人ぽくはない、優しい雰囲気の青年です。ただ、残念なくらい存在感が薄め。2巻以降は美砂生嬢に主人公の座を奪われている。
でもそんな美砂生嬢は、個人的には、苦手なタイプ。
自分本位というか、人の土俵にズカズカ土足で上がり込むのが、平気なタイプに見えてしまって…
自分を助けてくれた青年に一目ぼれしてしまう気持ちは分かる。
でも、その彼がひたむきに目指してた場所へ下心から追いかけ(もちろん、空自のパイロット、そして同じ基地に、ってところまで)(後に、彼女もイーグルが好きだと言っていますが)初の編隊長アラートについている彼に、好き勝手詰め寄ってみたり。
その彼が任務で怪我した直後、事件的にもとてもナーバスになっている状態だろうに、早朝から病院へ押し掛けたり、命令違反でいきなりスクランブル現場へ乗り込んだり。
こう言う強気と言うか、良い子ちゃんというか、自分本位というか…言葉が分からないけど、まぁ、こう言った自分の正義を疑わないタイプの女性はヒロインとしてはよく見る気がするけど、性に合わないもんは、合わないんだな。ここでも腹が立つところ。
ユリカ嬢も、まぁ、美砂生嬢とちょっと似たような部分あるけど、ユリカ嬢のがマシ。仕事にプライド持って一生懸命なところとかね。

まぁでも、好き勝手書き連ねてみたけど、面白いんだ、これが。
ビックリくらい人にも組織にも世論にも腹が立つし、腹が立ち過ぎて精神衛生上2度目はないな、とは思うけど、会話のテンポが良いせいもあってか、どんどん読み進めてしまう。
繰り返すけど、戦争擁護でも軍事力擁護でもない。だけど、日々我々のために訓練をして、諸外国を警戒して、緊急発進している自衛隊の方々は、もうちょっと報われても良いんじゃないかと思ったね。
実際の現場は、分からないけど。

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2013年12月23日

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