あらすじ
瞳は高級スポーツクラブに通うマダム。ある日支配人から、自分を中傷する内容の手紙を見せられる。犯人探しをはじめると…(表題作)。上京したきりの娘と会った父親が垣間見た、短気で派手好みな娘の意外な一面(「娘の部屋」)。地方都市の主婦、不倫中のOLなど、この短篇集の主人公たちは年齢も立場も様々。ときに傷つき、ときに閉塞した日常に戻ることになりながらも恋をする。その中で思わず発揮される女のしぶとさや逞しさ。切なくおかしい全6篇。
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Posted by ブクログ
六編から成る短編集。『愛される女』『東京タワー』『水着のヴィーナス』『男娼』まで読み、女性達の日常に潜むアバンチュールを扱った短編集かと思った。ここまででは表題作が少し面白いくらいだった。
しかし、『娘の部屋』を読んで驚いた。この作品だけは他の作品とは趣きが異なった。親娘の深い絆を描いており、本当に素晴らしかった。読み終えて涙がこぼれた。
ラストの『雪の夜のビターココア』も前出の四作と同じ趣きの作品。
『娘の部屋』は秀逸。この作品だけでも読む価値はある。
Posted by ブクログ
表題作「水着のヴィーナス」の高級スポーツクラブでの主婦たちの派閥争いが、意外性もあり面白かった。
この作家さんは、題材は林真理子と似ているのだが、軽さがないというか、ゆとりがないというか、読後感があまりよくない。
でも読んでしまう。
Posted by ブクログ
6つの短編集
5つの恋愛ものと1つの父娘の話
「愛される女」は優しいハンサムな夫がいながら上司と不倫。最後にぞっとさせられた。
「水着のヴィーナス」は女の妬みの恐ろしいさを感じた
「娘の部屋」は不器用な父娘の話父親の不器用な優しさが伝わった切ないけどあたたかい話