【感想・ネタバレ】独白するユニバーサル横メルカトルのレビュー

あらすじ

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

平山夢明先生の作品は初見だと思うのだけど、文章力が凄まじく高い。表現力、比ゆ、メタファー、なんといって良いかわからないけども、凄まじい水準にある。
ホラー小説は、表現力、描写力が命であるし、その点で凄まじい武器を持っていると思うわけです。
この文章力に近いものを、己の技術の中に取り込めれば、更に、表現の幅が広がり読むものの脳髄を痺れさせるものもかけるかもしれない。
が、受け手に言葉を受容する機能がないと意味がないのは、どんな場合も同じで、エッジな表現は人を選ぶかな?

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2020年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グロいし怖すぎ。

平山先生ってホラー作家じゃなかった?

短編集だから読みやすかったです。

Ωの聖餐が特に好きかも。
Ωの思惑がちゃんと叶ってよかった。
主人号はよくΩの身代わりになろうと思えたなぁ。数学の証明への探究心が変態的過ぎる。

無垢の祈りは心を抉られるくらいふみが可哀想。
怪物のような顔の女と溶けた時計のような脳の男はめちゃくちゃ痛そう。

エログロが好きな方にはおすすめ。

0
2025年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グロい系の話は良かったが意味不明な話は意味不明でなかなか読むのに時間かかった。
無垢の祈りが1番良かった!


・C10H14N2(ニコチン)と少年一乞食と老婆
 ★★★
よく分からない話だった。
その町に住んでる人たちは何故かすごく残虐な一面がある。
読んでた時はそのホームレスのおじいさんに対してだけかと思ったけど、人間は誰しも優しい面と残虐な面を兼ね揃えているって事なのかも。


・Ωの晩餐 ★★★★
平山さんっぽいグロ描写が良き!
始めはオメガが人間なのか、化け物なのか不明だったが読むにつれてその存在を普通に受け入れられていく。むしろ色んな人の脳を食ったから頭良いので知的な存在として受け入れてた。


・無垢の祈り ★★★★
いじめられっ子の主人公ふみ。かと思ったらしっかりやり返して好感度アップ。
かと思ったら家庭環境が最悪。母は宗教にハマり、義父はDV糞野郎。
義父に殺されレイプされかけるが、連続殺人鬼に助けられる。
もしかしたら殺人鬼が殺した人達は糞野郎達を殺してたのかも?!


・オペラントの肖像 ★★★
ちょっと奇抜な設定で、設定を理解するのに少々時間がかかった。

世界平和と秩序を守るため洗脳?されコントロールされた世界。
芸術がコントロールを解き美術品を所有する事は大きな罪になるという話。

罰せられた人達の状況が過酷で1番印象に残った。


・卵男 ★★
世界観を理解するのに時間かかった。


・すまじき熱帯 ★★
なにがなんだか分からないクレイジーな話だった。


・独白するユニバーサル横メルカトル ★★
期待し過ぎたかも。
地図が主人公の話。地図の1人語りで話が進むが読みにくかったー


・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男
 ★★★★
タイトルからして好みのグロい話。
拷問の話やって読んでて足の指が痛くなった〜
砕いたり切断された足の指を焼いて、さらにそこに釘打ってその釘をバーナーで焼いて、、
良かった!笑

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2023年04月16日

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