あらすじ
AI(人工知能),生物の進化,宇宙に存在する暗黒物質--これらまったく異なる研究分野を,同じ窓から読み解く方法があります.数学を共通言語にさまざまな事象を理論的に解明する方法,数理です.数理の窓から見えるそれぞれの世界を,自らの進路選択や研究の魅力を交えながら,若手研究者たちが瑞々しい感性で紹介します.
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Posted by ブクログ
岩波ジュニア新書なので中高生くらいが主ターゲットなのだろうか。素数、AI、数理生物、ダークマターなどの興味深い話題が非常にわかりやすく書かれていた。
特に素数のところの数論幾何の解説はとてもわかりやすくてよかった。数論幾何がなぜすごいのかというと、グロタンディークがスキームというものを生み出すことで、整数論の問題を空間の問題へと変換し、幾何学の分野で蓄積されていた膨大な研究成果(コホモロジーなど)を整数論の分野に適用可能としたから、とのことで、数論幾何やスキームへの興味を喚起する。解説は理化学研究所で数論幾何を研究する宮崎さん。数学を理解するうえでこうした理論が生まれた背景、モチベーション、を理解することが非常に重要だと思うが、そうした解説はなかなか少ない印象である。