【感想・ネタバレ】たまさか人形堂ものがたりのレビュー

あらすじ

会社をリストラされ突如無職となった澪(みお)は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことにした。人形マニアの青年・冨永と謎多き職人・師村の助けを得て、いまでは人形修復を主軸にどうにか店を営んでいる──自分がモデルになったという、顔を粉々に砕かれた創作人形の修復を希望する美しい女性。だが、その人形が創られたのは、彼女が生まれた頃と思しい三十年以上前のことだと判明する(「毀す理由」)。ほか、伝統的な雛人形を有する旧家の不審死、チェコの偉大な人形劇団の秘密など、名手が人形を通して人の心の謎を描く珠玉の短編を収める。書き下ろし短編「回想ジャンクション」を収録。/解説=紅玉いづき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

津原さんの新しい作品が読めなくなるのはつらいな。
幻想的な作品の一方、こういうヒューマンな作品も手がけている。
その懐の深さというか、筆の多彩さというか。
やはり、つらいな。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連作短編集。元々会社勤めをしていた店主の澪さん、人形マニアで天才肌な青年・富永くん、謎だらけな職人・志村さん。三人の関係性が私には心地よかった。解説者の「淡麗」という表現が本当にぴったりな物語。澪さんは人形の知識こそないが、富永くんや志村さんが納得できるまで自由に作業できる場所を提供しているように見え、それはかなり重要なことだと思うのだが、当人の認識とは異なるから困る。続いて欲しい。

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2022年06月12日

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