【感想・ネタバレ】「毒親」って言うな!のレビュー

あらすじ

あなたが不幸せなのは毒親のせいかもしれません。でも、それは過去です。罪悪感・自己嫌悪は手放し、自分の人生を生きましょう。


精神科医の斎藤学氏は、「アダルト・チルドレン」という概念を日本に紹介した家族問題の第一人者。
アダルト・チルドレンは、暴力をふるう親やアルコール・ドラッグなどに耽溺する親のもとで、「子どもなのに子どもらしくいることができず、機能不全家族のなかで大人になった人」のことをさす。そのため「毒親」という言葉が流行してから「自分も毒親に育てられたACだ」という人が氏のクリニックを多数訪れる。

「親がこんなふうにひどい毒親だったので、自分はこうなってしまった」
「毒親を見返したい」
「毒親に毒だったと気づかせ反省させたい」

確かに、あなたの親は毒親だったかもしれない。
しかし、自分がアダルトチルドレンであると気づくことは、人生をやり直すための出発点である。
「毒親」という言葉を使うと、毒親に育てられたから自分の人生がダメになったという、宿命論となり、着地点となってしまい、そこには未来が見えない。
どこからが毒親かという線引きはできない。
毒親のせいにしていては、自分の人生が歩めない。
「もう毒親と言うのはやめませんか?」
自分の人生を取り戻すために、毒親からの卒業を促す一冊。

自分の親が毒親だったと気づくことは人生をやり直すための出発点である

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匿名

ネタバレ 購入済み

「毒親だ!」と親を責めるのは反抗期のようなもの、というご主張はよくわかった。「毒親」は「理想の親」と同様、概念であり、実在しないという考えも理解できる。
しかし、自分の幼少期が不幸であったと「毒親」を恨む者は、大抵現在何かしらの不幸な状況(人間関係のつまずき)におかれている、その原因を「毒親」のせいにしている、という著者の主張には首をかしげた。
私が困っているのは他の人との人間関係ではない。(それらも多少はあるが)一番は他ならぬ親や家族との関係なのである。あのクセの強い人たちとどうやって付き合っていけばよいのか、捨てることもできない、感謝もある、しかし重荷にも感じて困っている。
その前提が異なるので、なかなか主張に共感しづらい。

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2022年09月30日

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