【感想・ネタバレ】夕立太平記のレビュー

あらすじ

行け! 勘五郎、父の敵討ちに。無住心剣流の達人・大河原源三郎を追い、ついに劇的な対決を迎える! 面白さ抜群の会心作ーー甲斐の山奥に住み、父の手で鍛えられた若き勘五郎。ある日、父が惨殺された。なぜ? 下手人は? ……左手首はないが魔剣をふるう大河原源三郎と見定め、敵討ちに江戸へ旅立つ。途中で、松江藩の駻馬(かんば)・夕立を鎮め、「夕立勘五郎」の勇名をはせる。そして、藩主の厚情を得て、剣鬼を追い、松江へ……。胸のすく爽快な活劇を描く時代小説。

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Posted by ブクログ

 宮本氏らしさ満載の時代活劇。勘五郎の仇討ちに始まり、松江藩のお家騒動を巻き込み、最後はカラクリ屋敷での大立回り。旗本の佐四郎、忍びの萩中喜八、相撲取りの釋迦ヶ嶽雲右エ門と身分も所属も異なる猛者が30人の御庭番衆と戦う場面は鳥肌もの。火を放ったシーンはドキッとしたが、そこで平賀源内かと関心。
 実在の人物や史実を驚くほど広げていくのが改めて上手いと思う。この点は私が好きな高橋克彦氏と非常に似ていると思う。そして黒幕にも一捻りあったのが良い。今放送中の大河ドラマ『べらぼう』を見ていると田沼と武元の対立がよく分かり面白い。
 “やはりお前か、白眉毛…”

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2025年07月31日

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