あらすじ
読書の最大のメリットは「自分の思考を投入する余地がある」こと。情報収集の効率だけなら動画のほうが優れていますが、思考を進化&深化させて自分の中に「問い」を育て、成長につなげるのは読書の方が適しています。
その「自分の成長につなげる読み方」を、Voicy の人気チャンネル「荒木博行の book cafe 」のマスターがまとめた一冊です!
感情タグBEST3
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読書の関する課題と解決策を与えてくれた本です。読み終わって私の場合、「既知のリマインド」が多いとわかりました。もっと「問いの発見」「答えの発見」につながるような読書に変えていきたいと思います。
また読書の病も多かったです。特に「完読の病」「読書時間不足の病」が多いです。このあたりは改善していきたいです。
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本の種類は3種類ある。
1️⃣問いの発見
2️⃣答えの発見
3️⃣既知のリマインド
大切なことは抽象化する力。
自分がたてた具体的な問いは、具体から抽象を経て、新たな具体へ進むことで、問いを育てていく。
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「本とどう向き合うか」という問いに対する荒木マスターの考えがまとめられた本。
いままで短期的に役立つ情報を得るため、HOW TO本を読むことが多かったが、本の問いと答えを読み取り、自分で問いを立てながら解釈していく必要性を学びました。
また「本は読む人が価値を決める事ができ、同じ本を読んでも得られる教訓は異なる」と述べられており、こういった感想を書くことに対する自信を貰いました。
本を読んでも時間が経つと忘れてしまう人、表面的なところだけさらっており学びが身についている気がしない人には、「読書」という行為を見つめ直すことが出来るため、おすすめの本です。
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Voicyのbook café でも語られていることも多かったが、再確認の意味も含めて面白かった。
問いと答え、具体と抽象、熱狂と懐疑など、二項対立の行ったり来たりが読書なのかなと思ったが、要は、自分で考えながら読みたいように読むのが読書なんだ。正解はない。
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読書との向き合い方の指南書である。読書とは肯定的な行為であることが前提にあり、その書籍が投げかける「問い」と「答え」(あるいは新たな「問い」かもしれない)に真摯に向き合うことだと感じた。
著者は冷凍保存という言葉を使っているが、私は基礎研究という言葉で同じようなことを思っていた。読書をすることで短絡的に役に立つことばかり考えていないで、その書籍にあった言葉がいつかの自分に役立つことがあるかもしれないと思って書籍と向き合っている。
最後に著者が本書で紹介している書籍を紹介している。
また、ここから書籍の旅が始まる。
Posted by ブクログ
「本を読む」「自分の頭で考える」という2つのキーワードに惹かれ、店頭で見かけて即買いしてしまいました。結論としては、購入して良かったと思っています。
この本に書かれている「読書とは著者との対話である」このことは出口治明さんの本をはじめ、読書論を紐解く本では必ずと言ってよいほど述べられている言葉です。自分も本を読むときは、著者に賛成・反対しつつ、自分の意見を持ち思考しながら読み進めることを意識しており、それが読書の楽しみでもあります。このことについて明確に意識できるようになったのはこの本の効能かと思います。
また、それ以外にも自分にとってこの本の大きな価値は二つあると思っています。
価値の1つは、アプローチを「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」という3つのラベリングで説明しているところにあります。
今の自分自身の読み方は「答えの発見」「既知のリマインド」が中心になってしまっていることに気づきました。すなわち、すでに自分の中に持っていた答えを確認し、安心感を得るための読み方が中心になってしまっていた、ということです。
今までのアプローチの仕方に満足し「問いの発見」への姿勢が足りていなかったのではないか…? 今後の伸びしろを増やすためには、問いの発見を得るために、興味の幅を広げてみる方が良いのでは? このことに気づかされた点だけでも、本書を読んだ価値があったというものです。
加えて、もう一つの価値として、(今まではあまり意識はしてこなかったが)「複数の要素の共通項を抽出して抽象化してとらえ、そこから得たものを自分の手元の具体論に落とし込んで理解する」という点が言語化されて説明されている、というものでした。
今までの私のアプローチは知識をそのまま本から字面を受け取り当てはめていくのみで、抽象化まで意識はできていなかったように思います。抽象化といっても難しいものではなく、本書では「他に応用するためにその本質を見出し、未知の世界に生かすこと」と説明されていますが、要は気づきと学びを得て他にも生かすことですし、本書を読むことで改めてきちんと意識できるようになったのではないかと思います。
もしかしたら、今後の読書ライフの転換点になるかもしれない。そんなことを思いながら読み終えた一冊でした。
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Posted by ブクログ
■人生は一生学び続けなければならない刑…!せっかくなら本を通じて楽しく学び続けたい…!!!
■本の最大の魅力は、思考できるだけの「余白」があるところ。文を読んだ時、思い浮かぶ画面や言葉が、人によって異なる…それが余白。映像だと、余白が少ない。
■読書のポートフォリオを組もう。3つの要素があるよ!
□問いの発見…今まで考えたことのない、問いを提示する本。人生の見方を根幹から変える…力を持つ。
□答えの発見…自分で問いや仮説を持ってる時に、新しい答えをくれる本。自分の仮説を裏切るような答えに驚きがある!と感じるよ。
□既知のリマインド…わかっているけど、できないことをリマインドしてくれる本。既知のことわ、思い出して必要性を再認識させてくれるよ。
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最近、なぜ本が読めないのかとか読書に関しての本が出てきているなぁ、と思っていたところにちょっと雰囲気が違う感じの本を見つけたので読んでみた。
第一印象は知識創造社会の中で読書をすることにはどんな意義があるのかを教えてくれる本だと思った。いくつかのメタファにはちょっと分かりにくさを感じるが。例えばショートケーキのイチゴの話。イチゴをショートケーキの全体像と意味しているように解釈しそうになるが、 ショートケーキと認識する本質的な、あるいは支配的なコンポーネントがイチゴだということを比喩として伝えたいということなのだろう。
本から学び取って他分野や他領域に活用できるだけの抽象度を高める技法を確立しよう、というのにはとても好感がもてる。 博士課程でなんとなく身につけた論文の読み方に通じるものも感じる。他者の知恵をどう拝借するかの心構えに則った読み方だ。研究者の先行研究調査で論文を読むが、その読書版という方が近いだろう。ここまでは勉強的側面だが、エンタメとしてのガイドがあるのは魅力的な点かも 。
この本の話で読書ポートフォリオのカテゴライズの視点は役に立った。問いを見つける、答えをみつける、自分の正解を再確認するという視点で読書経験をカテゴライズするとよいとのこと。確かにこれはよい整理の考えだと思う。 読書法の本というより思考について読書をどう活用するかという観点なので、タイトルが自分の頭で考える読書というより、読書を使った思考力の鍛錬法という方が内容に整合するかも。研究者の先行研究調査で論文を読むが、その読書版という方が近いだろう。読書法というよりは、思考法にどう読書を活用するのかと捉えたほうがよさそうに感じた。
Posted by ブクログ
著者が提唱する「具体と抽象の往復思考」という概念から、私なりに読書の本質について考えてみた。
仕事では毎日、異なる課題に直面する。その度に一から考え直すわけではない。過去の案件から共通項を抜き出し、使えるものは流用し、固有の部分だけに集中する。営業でも企画でも、結局は過去の経験を因数分解して組み合わせ直している。
読書も同じはずだ。しかし多くの人は、本を読むことそれ自体に意味があると錯覚している。
確かに読書をすると、一時的に賢くなった気分になる。専門用語を覚え、もっともらしい議論ができるようになる。まるで自分がバージョンアップしたかのような錯覚に陥る。だが、それは機動戦士ガンダムでランバ・ラルが言った「モビルスーツのおかげだぞ」という状態と同じだ。道具に頼っているだけで、本当の実力ではない。本当に強いパイロットは、モビルスーツの特性を理解し、それを活かした戦い方を編み出す。読書でも同じことが言える。他人の思考をそのまま借用するのではなく、自分の思考体系に組み込んでこそ意味がある。
では、どうすれば借り物ではない自分の武器にできるのか。
それは問いを持つことだ。「これって、過去に経験したあの出来事と似ていないか?」「この理論は、別の分野でも使えるのではないか?」自分のデータベースを総動員して、新しい情報を既存の知識と照合する。そして新しい組み合わせとして保存するか、単なる焼き直しとして整理するかを判断する。
具体的には、まず本の内容を抽象化する。「要するに著者は何を言いたいのか」を一段高い視点から捉える。次に、その抽象概念を自分の具体的な経験に当てはめて検証する。そしてまた抽象に戻り、別の具体例で試してみる。この往復運動を繰り返すことで、借り物の知識が自分の血肉となる。
Pythonでライブラリから必要なモジュールを取り出して課題を解くように、読書で得た要素を分解し、自分なりに再構築する。その時初めて、読書という行為が完結する。そして確実に、一歩前に進むことができる。
この本は、読書を単なる情報収集ではなく思考訓練として捉え直すきっかけを与えてくれた。読書の真価は「読んだ後」にこそあるのだと実感している。
Posted by ブクログ
本を読んだ後に、よかった!で終わらせるのではなく、読みながらなぜ?と「問い」を見つける大切さ。そしてその問いに対して自分なりの考えや意見をもち、その問いがすっきり解消できたのか、懐疑が残ったのか。懐疑について自分でしっかり考えることで新たな自我を生み出せる。読書の方法って正解はないと思いますが、自分の学びになる読書をするためのヒントが得られたと思いました。
・読書のポートフォリオ、バランスを意識しながら本を選択してみる
・問いの抽象化を意識する
・読書後に懐疑を携えながら自分で考えていく
Posted by ブクログ
読みやすい文体ながらも読書について様々な観点から切り込んできます。具体から抽象的な問いを立て、具体的な回答に落とし込むというのはなるほどと思った。
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読書法の本はなるべく読もうと思っているのですが、今回もその流れで手に取った一冊。著者は前著で知り、興味を持ちました。
この読書本は一風変わった印象があります。「読書法はケースバイケース」「必殺読書法はない」など、本音で語るところは共感します。章の展開としては、読書の必要性、本の選び方、読書の誤解の解消、読書の効果といった感じで、読書法を知りたい読者にとっては、新たな考え方を得られます。
「本は読むべし、読まれるべからず」という文が紹介されていますが、これが本書の本質なのかなと思います。非常に面白い一冊でした。
▼コンポーネント(部品、成分、構成要素等)を示しつつも全体像をあえて余白として残すことで、読者の属人的事情を乗り越えられるのではないか
読者の「考える力」を借りることにより、それぞれの事情にフィットしたケースバイケースの読書法が生み出せるのではないか
▼この変化の時代を生きるために、「抽象化する力」こそが便りになる
▼本の最大の魅力というのは、やや逆説的ですが、「魅力的ではない」という点
本には五感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」が十分にある
▼本を読む「文脈」(コンテスト)を意識する
「コンテクスト」の要素は、本を読む「場所」と「タイミング」
▼「問い」に対する3つの本の選び方
①問いの発見
②答えの発見
③既知のリマインド
▼「既知のリマインド」に偏る人が多い傾向
そのため、3つのカテゴリーのバランスをとったポートフォリオを組む
▼読書の病
・完読の病
・コミットメントの病
・積読の病
・実践の病
・読書時間不足の病
▼「熱狂7割・懐疑3割」が理想的なバランス
<目次>
序章 変化の時代、「終身エンタメチャレンジ」の扉を開けよう
第1章 なぜ今、本なのか?
第2章 どんな本を選ぶのか?
第3章 本を通して「問い」を育てる
第4章 「読書の病」を治療しよう
第5章 「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
第6章 「本を読む」とは、自らを生きるということ
付録 自分をつくる読書ーこの本で取り上げた、私をつくる64冊
Posted by ブクログ
2023年一発目の読書は、コテンラジオから超相対性理論経由でファンになった荒木博行さんのこちら。
ファンになっていなくても、このタイトルを認知したならいずれ読んだだろうなぁ。
本の読み方は人それぞれ。
わたしはどちらかと言えば単に活字を読むのが好きなのと、知らないことを知るのが楽しいから本を読んでいる。
仕事に役立てよう!とか、
自分を変えたい!とか、あまりそういうモチベーションで本を読んでいない。
だから自己啓発本とかあまり読んでこなかった気がする。
この本で書かれている、
「問い」と「答え」については全然意識していなかったけど、
新たな「問い」の発見、既知の問いに対する新たな「答え」の発見、「既知のリマインド」という本の分類の仕方は、それこそわたしなりの新たな問いの発見に繋がってめちゃくちゃ興味深かった。
あの本とあの本とあの本はわたしにとっては問いの発見だったな、アレとあれとあのへんの本は答えの発見で、全編肯首しまくったのはあのあたりの本だ!
とか、自分の読んできた本を思い出しながら、時にはアレはどこに当てはまるかな?とか考えながら読んだ。
そして読みながら、多分わたしは問いを見つけるのが下手くそだし、抽象化することはできてもそこから具体に戻るのが
苦手なんだなぁということにも気づけた。
全編なんともゆるくかわいいイラストが掲載されていて、ほっこりする。
読みやすい文章、かわいいイラストからも荒木さんの人柄が滲み出ていて、ますますファンになった。
そんで嬉しいのが、この本にたくさん出てきた64冊もの著者の蔵書リスト。
読んでみたかった本もたくさん載っていて、今年一年は読む本探しに苦労しなさそう。
幸先の良い2023年の読書スタートが切れました。満足!
Posted by ブクログ
220ページの、多読であれば良いというわけではなく、良い本を読み、その思想に熱狂しつつも「懐疑」を忘れない。そして、そこから生まれた「問い」を抱え続け、そのモヤモヤとした状況に耐えうる力を鍛えること。それこそが読書をする時に忘れてはならない姿勢なんだという文章に感じ入った。
とりあえず、今本棚にある本を少しでも多く読むことには変わりないのだけれど、来年からは、もっと一冊一冊をじっくり味わいたい。読み始めて面白くなければ若しくは入れなければ、一旦諦めて本を閉じれば良い。何を問い、どう答えているかだけ見つければ、そこに付箋してまたいつか読めば良い。この言葉には救われるなあ。
Posted by ブクログ
非常に共感することが多かった。何より、一つの答えを示す、ではなく、様々な視点を提供している、読書や知性に対する謙虚さ、がそうありたいと思わせる。自分で考え、蓄積し、自分自身を作っていく、その楽しさを改めて感じた
Posted by ブクログ
p.5 手取り足取り丁寧に示せば、受けては無違反でそのナレッジを受け止めてしまう。その結果出来上がるのは、「教える人の劣化コピー」です。だからこそ、何かを教えるときは、全体像を見せてはなりません。全体像は、ショートケーキの「いちご」のようなもの。何かを教えるときに、教育効果の最も高い「全体像を考える」と言う行為を、教える側は奪ってはならないのです。
p.39 本の中には自分では経験し得ない他者の知見が詰まっています。自分では決して届かない深さまでの考察にたどり着いた人、自分では決してできない広がりの研究にチャレンジした人、そんな人生の先輩たちの経験は、全て本の中に存在します。古くは二千数百年前からそのストックが残っており、そして望むならば、ほとんどの知見はいつでも入手することができるのです。
p.43 私たちの前には2つの扉があります。片方は「終身学習刑」と言う扉、もう一方は「終身エンタメチャレンジ」と言う扉。さて皆さんはどちらを選ぶでしょうか?変化の時代、「学び続けなくてはならない」と言うメッセージに溢れていますが、どうせ学び続けるのであれば、楽しく学び続けたいですよね?
p.48 ここで言う「魅力的」と言うことの意味は、短時間で効率的に情報を吸収できることです。例えば、何かを知るためにYouTubeの解説動画を作れば、誰かがわかりやすくその概念を説明してくれているでしょう。見栄えのする動画と音声が視覚と聴覚を同時に刺激し、一気に脳内に飛び込んできます。時間あたりの情報量が多い分、短時間で効率的に吸収できるはずです。
しかし、情報量が多いと言うのは、受け手側の私たちは情報を受け取ることで精一杯になってしまうと言う事でもあります。いわば、圧が強い。つまり、映像を見ている間の私たちは、飛び込んできた情報を吸収することに脳のリソースの大半がされてしまい、自分でじっくり考えると言うことがおろそかになりがちなのです。
その一方で、本は動画ほど短時間でコンパクトに情報収集ができません。テキスト化、せいぜい図表位しかありませんので、五感のうち使われるのは主に視覚だけ(もちろん、本の手触り感などはありますが)。非常に圧の低いメディアです。
ただし、情報量が少ないと言う事は、自分の思考を投入する余地があると言うことです。本に話しかけても何か返ってくるわけではないと言う意味では一方的なのですが、本を読んでいる間の私たちは、様々なことを思考しながらページをめくっているわけです。動画や音声とは異なり、自分でコンテンツを消化するペースを決めることもできます。つまり、本には五感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」が十分にあるのです。
p.81 本は「問い」と「答え」が自分にとって新しいかどうかを整理することで、3つのカテゴリー、つまり「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」に分けることが可能になります。
p.85 確かに、コミュニケーションの発信者の視野そのものを見ることができません。したがって、そのシェアが確認できない以上、今お互いに語り合っている「木」と言う存在は、果たして同じものなのかを確認することができないのです。
そう考えると、私たちが押し疎通しあっていると言う事は、単にわかったつもりになっているだけかもしれない。ウィトゲンシュタインは、その前提の不安定さに何ら疑問を持たない私たちを客観的に見つめ、そして、その中で「なぜ他者とコミュニケーションができるのか?」と素朴な「問い」を投げかけてくるのです。この「青色本」と言う本が持つこの根源的な「問い」も、私にとっては今までは自分に問いかけたことがなかったみちのものであり、私に影響を与えた1冊なりました。
p.90 ドナルドホフマン」世界はありのままに見ることができない」
この本は、「私たちは世界を正確に見ることができているのか?」と言う「問い」に対して、その答えをノートしつつ、その背景として「この世の中で適応するための進化が、正しい認知を阻害している」と言う会予定をしました。「私たちがこの世の中をどう認知しているのか?」と言う「問い」そのものは、常に私が疑問に持っているものであり、「問い」そのものは私にとって新しいものではありません。しかし、その「答え」として「進化」「適用」と言うキーワードを踏まえて提示したこの本のメッセージは、とても大きな発見でした。この概念を、ホフマンはパソコンやスマホの「インターフェイス」と言う比喩で説明します。
私たちは、スマホの写真アプリのアイコンの後に、本当に物理的な写真が存在していると思って押しているわけではありません。実際に存在するのは、二進法をベースとした無味乾燥のデジタルデータです。しかし、私たちはアイコンの裏側にあたかもリアルな写真があるものとして振る舞うことができる。それは、このスマホやアプリの使い手がそのようなインターフェースに仕立てただけのことです。実在は非常に複雑であり、直感的に理解することができません。
そして、この世の中も同じように、私たちの目に見えているものは実在ではなく、単なる人間にわかりやすいインターフェイスなのかもしれないのです。
例えば、人間は紫外線を見ることができません。しかし、インターフェース上では「日焼けした」と言うサインで感知することができます。人間がサバイバルするためには、それくらいのインターフェースで充分と言うことなのです。
もし紫外線を含めた光子光線が見えてしまうと、情報過多でより高度な脳が必要になり、そのためにはより多くのエネルギーが必要になり…結果的には生き残ることができなかったでしょう。だから、今の人間は、この世の中を生き残るためのギリギリ最低限の認知をしているのだと。
このホフマンが提示した「答え」は、私が長らく抱えていた「問い」への補助線として、とても新鮮なものでした。
→HSPが疲れやすいのもこれ?
他の人が見えない・聞こえないものが見え・聞こえている=情報過多になりやすい。紫外線が見えているのと一緒(surviveすることを1番に考えた時、生物としての人類としては劣性にあたるのかもしれない)
p.98 一般論を言えば、「ケチのリマインド」に偏ってしまう人が多い傾向にあります。先ほど述べたように、「問いの発見」のカテゴリーは、世界の見え方そのものを刷新するために、読書の際の体力の消耗が激しい。「答えの発見」のカテゴリーも、それなりにカロリーを消費します。だから、読書となるとどうしても自分が知っている「既知のリマインド」に偏りがちなのだと思います。
特に「口のリマインド」は、自分の「正しさ」を証明してくれる本が多くなるため、不可もなく、スピーディーに読めます。そのため、おのずと「冊数」と言う観点で読書量を稼ぐことができます。
しかし、読んだ本の冊数だけは増えても、全く成長していない可能性があります。なぜならば、「既知の問いと答え」の話の中でループしているからです。いくら本をたくさん読んでいても、「世の中って、やっぱり自分が思っている通りだよね」「やっぱり自分が正しいんだ」としか思えなくなっているとしたら、それはちょっと危険な状態かもしれません。
p.101 近くにあったのに気づかずに踏み込んだことがなかった世界。そんな「未踏の世界への入り口」に気づくためには、他者の力が必要になります。それを実現できるのが、他者の思考を言語化した「本」と言う存在です。自分では当たり前すぎて気づかない。だからこそ、「新たな問い」を提供してくれる「本の力」を使うのです。
p.110 教員と言う立場で前に立つものの、受講生として来ている人たちはほとんどが自分より年上であり、経験豊富なビジネスパーソンばかりでした。その人たちを前にして、若造の自分が何をどう話せばいいのか。
もちろん、教えるべき領域の知識量こそ(準備をしているから)それなりにありますが、それ以外の領域においては、私自身の経験から語れることなんてほとんどない。さて困った…。私は登壇前に、登壇科目の準備をする一方で、自分なりの戦略を考えました。
そこで見出した答えは、徹底的に他者の力を使う、と言うこと。この他者の力とは受講生の力であり、そして本の力です。
例えば、とある受講生から、授業の内容からそれた(でも本質的な)「問い」が出たとしましょう。「荒木さんの言うことはわかりました。でも、私はこういう状況であり、こんな時はどうしたら良いでしょうか…?」と。
そんな時に、まずは受講生の力を使うわけです。「なるほど、良いといいですね。これに対して他の皆さんはどうお考えですか?」と。経験豊富な人たちが集まっている場なので、皆さんから良いアドバイスはいろいろ出てきます。その間に、私の頭はフル回転しながら、その問いに適切なヒントになる本を探すのです。
そして、おもむろに「なるほど、皆さんのアドバイスとして、大きく2つのパターンがありましたね。1つ目は…。2つ目は…。その上で、それらの点を深く理解するためには、「〇〇」と言う本を読むことをお勧めします。実はこの本には、〜と言うことが書いてあるので、この2つのヒント包含した内容になっています」と言うようなメッセージを出すのです。この中に、私自身の直接的な意見は入っていません。受講生の意見と、本の引用のみ。この形であれば、経験に劣る自分でも付加価値をさせるはず。この方程式に可能性を見出した私は、そこから必死になって本を読んだわけです。
p.121 共通項探しゲーム
「一見違うけれど、実は同じ」と言うことを見いだす抽象化のスキルを高める
例えば、「仲間に助けてもらった事はあるか?」「良いチームを作るために心がけている事は何か?」など。この部屋で会話が成立すれば、一気に心理的な距離が近くなります。つまり、一見するとバラバラな属性の2人であっても、抽象化した瞬間にお互いの心の間に「航路」ができるのです。
p.130 ①具体偏重タイプと②抽象偏重タイプ
①具体レイヤーにこだわりや興味関心がつよい人は、一般的には抽象化が苦手である傾向にあります。目の前の過去の事象にこだわりが強く、一つ一つをこだわりを持って丁寧に考える。しかし、その子子の事象を貫く法則や共通項などにあまり関心が向きません。8割型のビジネスパーソンは、この「具体偏重タイプ」のような気がします。
→「1を聞いて1を知る」を繰り返している可能性が高い
②自称横断する法則やメカニズムにはつよい関心を示す一方で、具体的な出来事にはそれほど関心がわかない傾向があります。組織内では2割位の人が該当するマイノリティーです。このタイプの方は、読書した後の実践段階での「問いの舞台が」て壁にぶつかることが多いです。抽象的な概念レベルで満足してしまい、目の前にある具体的な課題にどう当てはめて、どう具体的にどう行動していくのか、ということが放置されてしまうのです。
→この概念は、自分の身の回りで言えば、例えばどういうことなんだろうかと言うように、「例えば」の問いを自分に向けてみると良いでしょう。
p.132 抽象化の最大のメリットとは?
それは、複数のものを共通の特徴を持ってグルーピングして「同じ」とみなすことで、1つの事象における学びを他の場面でも適用することが可能になることです。つまり「1を聞いて10を知る」(実際には、10どころか100万でも可能)です。
p.148 谷本を閉じてそのまま本棚に戻すのではなく、せめて何が書かれている本なのかと言う概要だけは把握しておくことです。せっかく1度は興味を持って手に取った本ですから、「この本の『問い』と『答え』どのようなものなのか」と家概要把握しておくのです。例えば、私は、パラパラとめくって目に入ってきた子単語の1000胡屋店最終章八戸学院に目を通し、印象的な部分に付箋を貼っておきます。「目に入ってきた単語」と言うのは、自分が興味関心がある言葉のはずなので、その前後の文章は比較的理解しやすいのです。
p.145〜 読書の病
・完読の病(途中でやめてもOK)
・コミットメントの病(平行読書OK)
・積読の病(積んであってもOK)
→積読環境はビオトープである
・実践の病(感じるものとわかるもの、わかるものと実践できるものには大きな差がある)
・読書時間不足の病(生活の中の読書の優先順位を考えよう。別に一位じゃなくたって良いぜ)
p.184 「脳内のSnowdome」の沈殿物を増やそう
私たちの頭の中は、飾られている時のスノードームの中のように、読書を経て蓄積された知識が見えない部分に沈殿しています。普段は低迷に沈殿しているのですが、バイブからの刺激によって振動が与えられると、一気にそのすぐがふわっと舞い上がります。そして、その舞い上がった粒同士がつながると、新しい模様を作ることになる。その瞬間的にできた新しい模様こそが、また新たな発見であり、インスピレーションなのです。
例えば、私は人と対談しているときに相手の言葉に着想を得て、「そういえば、この前、読んだ本でこんな言葉がありまして」と言うように、1つのキーワードからの連想がどんどんつながって浮かんでくることが頻繁にあります。これは、まさに藤原さんの言う「沈殿物」が脳の中にたまっていたところに、誰かの言葉が刺激となって脳内が確保され、浮き上がった知見が変わる形状を作っていったパターンです。
そう考えると、何か新たなアイディアを見出そうと思ったら、私たちは日ごろから脳内の沈殿物を増やす必要があります。沈殿がなければ、粒のないSnowdomeのように、シェイクしても形作られるものは何も現れてこないのです。そして、異質な沈殿があればあるほどシェイクされて浮き出てくる形状がユニークになるのです。
p.202 「熱狂」と「懐疑」のバランスに答えがある
本を読む読書と本に読まれる読書の違いはどこにあるのか?ー「熱狂と懐疑のバランス」に答えがある
本を読んだ後、そのメッセージを深く理解し、一片の曇りもなく「その通りだ!」と思った状態を「熱狂10割」としましょう。一方で、読んでもその主張の意味することを理解できない、同意できない、などネガティブな読後感だけで終わったのだとしたら、その状態を「懐疑10割」とします。
理想は、熱狂七割、懐疑三割。
その読後感とは、具体的には、おおよそのメッセージを理解共感できた、と言う感触とともに、一方で未だ風に落ちていない、もしくは「それは本当なのか?」と言う感情が相まっている、と言う読後感です。人にとっては、これを「よかったけど…何かもやる」と表現するかもしれません。
→本を読み終わっても「もやる」と言う事は、読書こそ終われど、その後も本質的な意味での読書は続く、と言うことです。新たな「問い」を抱かされるから、ファイルを閉じられない。でも早く閉じたい。そのような時、私たちはその居心地の悪さを解消するために、まだ1本を読み、人に話を聞き、必死にファイルを閉じようとするのです。この「会議3割」と言うのは、その後の活動の原動力にもなるのです。…そしてこの「懐疑3割」こそが、「本に生まれない」ための、大切な自我の確立でもあるのです。
p.217 「問い」を持ち、それに対して考え続けること
その重要性を語るにあたり、触れておきたい本があります。それはハンナアーレントのエルサレムのアイヒマンです。
ユダヤ人を強制収容所へ送り込む責任者だった元ナチス親衛隊13、アドルフアイヒマンの戦争犯罪を暴くエルサレム法廷の様子を描き、刊行当時、多くの物議をかもしました。もしSNSがある時代であれば、「大炎上案件」となったのは間違いないでしょう。では、なぜ物議をかもしたのか。それはアーレントがこの裁判そのものの中立性に対して批判をしたこと、ユダヤ内部にもナチスに協力した人たちがいたことを明らかにしたことなどの要素もありましたが、何よりもホロコーストの実行において責任ある立場にいたアイヒマンが行った行為を「陳腐な悪」と結論づけたことにあります。
当時、この裁判を待ちわびていたユダヤ人は、アイヒマンは死刑に値する邪悪な存在であり、そのJAXAによって死刑にしされることを渇望していました。しかしアーレントはいます。彼は昔ではない、ただ施行しているなかっただけの凡庸な人間のだと。この本で彼女が明らかにしたのは、アイヒマンは凡庸な人物で、組織内においては優秀な実務家であったと言うことです。このアーレントの考えの院長には、このようなメッセージにりつきます。それは、「あなたもアイヒマンなりえた」と…。この指摘によって、多くのユダヤ人は、アイヒマンに抜けていた呪いがまるでブーメランのように自分の所へと帰ってくる恐ろしさと同時に、アイヒマンと同列に語られることへの拒否感や嫌悪感を感じたことでしょう。これが炎上の最大の要素です。もちろん、彼女はアイヒマンに罪がなかったと言うことを言おうとしているのではありません。上町にて、アーレントがアイヒマンに語りかける1節を引用しましょう。
「(中略)議論を進めるために、きみ(※アイヒマン)が大量虐殺組織の従順な道具となったのは、ひとえにきみの不運のためだったと仮定してみよう。その場合にもなお、君が大量虐殺の検索を実行し、それ故積極的に支持したと言う事実は変わらない。と言うのは、政治とは子供の遊び場ではないからだ。政治においては復習智樹は同じものなのだ。(中略)これが君が行使されなければならない理由、しかもその唯一の理由である。」
つまり、どれだけ組織的な圧力があったとしても、そこに小城版思考停止で復習してしまう事は、支持したことと同じチームになる、と言うことです。この「思考停止は罪になりよる」と言うメッセージを、時代を経て今日を生きる私たちも、重たく受け止めるべきでしょう。
Posted by ブクログ
#メモ
##考えて本を読むとは
懐疑が大事、本の内容を無批判で受け入れてはいけない。熱狂7懐疑3のバランスがちょうどいいのでは??
懐疑を言葉にしていくことで、他人の頭で考える読書になることを避ける。問いを抱えて育てることに努力する。
##本との向き合い方
読書のパラドックス。なんか活かそうと思って読まない方が、なんか活きる。本なんて自由に読めばいい。
##問いと答え
過去を抽象化して、未来に活かす。具体のレイヤー、手段の引力に負けるな。本の中にある他者の知見を抽象化して借りる。
自分の問いの抽象度を高めた上で、本を読む。抽象度を高めれば、どんな課題も過去の延長にある。
本の中の具体を抽象化して、再度自分の行動に具体化する。
##本の魅力
本には思考できるだけの余白がある。だから懐疑して自分のオリジナリティが出てくる。
##本の選び方
問いと答えの構造で本を選ぶ。問いの発見。答えの発見。既知のリマインド。この3つにラベリングするとわかり良さそう。自分の人生のフェーズでポートフォリオを組んでみると良さそう。
##読んだことを定着させる
読書のスノードーム理論。読んだ本を振り返って、生きる沈澱にする。なんか大事そうな言葉はそのまま冷凍保存。
#感想
本を読んでも右から左になっちゃってる気がするのが、悩み。自分の頭で考えるってのが気になって読んでみた。
懐疑ってのにかなりピンと来た。自分に足りてないのはこれな気がする。本を読んでてモヤモヤしたときはそういう人もいるなと思ってその部分は読み流してた気がする。
もやもやを言葉にして、「問い」に抽象化する。やってみよう。
Posted by ブクログ
【メモ】
本を読むことで「正しい抽象化」を身につける。。
- 1 なぜ今、本なのか?
- 余白があるので、「解釈」をせざるをえない。この不便さが力になる
- 本の「守破離」。まずは素直に受け止める(✕受け入れる
- 読書の「体験」化による自然な吸収
- 2 どんな本を選ぶのか?
- 読書なんかでも、③の本を手にすることが多い(というか既知に反するテーマの本は脊髄反射で手に取らない。
- それ自身は消して悪ではなく、精神安定剤というか再認識するという点で重要な時がある。一方でそれだけだと世界はほぼ広がらない。
- これは知の深化であり、知の探索がなければ足元の問いに対する答えが広がらない。
- かと言って知の探索ばかりでは特定の仕事のパフォーマンスが上がらない。
- 3 本を通して「問い」を育てる
- 具体と抽象の往復し、彼方から此方へ。
- 4 「読書の病」を治療しよう
- 完読。、コミットメント、実践の病
- 5 「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
- スノードームのメタファー→沈殿させる情報のカタマリ(ページ化)と、意図的にかき混ぜるタイミング。
- 6 「本を読む」とは、自らを生きるということ
- 酒は飲んでも飲まれるな
- 問いを持つことが答えである
Posted by ブクログ
読書家の書いた本は、共感も発見も多くて、読んでるだけで楽しくなってきます。
荒木博行さんの『自分の頭で考える読書』も、まさにそんな一冊。
何が楽しいかというと、なんとなく自分の中で形成されてきた読書スタイルが、「◯◯理論」や「◯◯法」といった形で言語化されているところ。
モヤモヤ漂っていたものが名前を持った瞬間って、なぜか嬉しいですよね。
本書で特に印象的だったのが、「スノードーム理論」です。
スノードームとは、お土産などでよくある、振るとキラキラと粒が舞い上がるあれです。
あのスノードームのように、知識をたくさん沈殿させていこうという発想にリスペクト!
スノードームに失礼ですが、ここまでスノードームを意識したのは人生で初めてでした…笑
自分の読書感覚もまさにスノードーム。
お見事な比喩でした。
Posted by ブクログ
【評価】
内容 :★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★
難易度 :★☆☆☆☆
ボリューム:★★☆☆☆
【所感】
読書をするにあたっての術というよりはその心得のススメ的な内容。つまるところ『読書は何か学んでやろうとか身構えず、自然体で楽しみながらが一番』といったメッセージだと受け取った。本の分類を「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」と定義するのはtipsとしてよいと思い実践してみる。本は読んでも読まれるな。
Posted by ブクログ
すっと分かる本。
新たな発見があったわけではないが、そうだなと思いつつ読めた。
問いを自らに醸成させるために、答えに少しでも近づいたと感じるために、いろんな切り口で考えるために読んでいるんだと思う。
Posted by ブクログ
タイトルの「自分の頭で考える読書」とは、「他人の頭で考える読書」をしてしまうことへの警句。
自分の中で「問い」を持ち、読書を通じて自分なりの「答え」にたどり着くのが「自分の頭で考える読書」
また、本にはその著者が掲げた「問い」と「答え」が含まれているが、それが自分にとって新しいのか、既知のものなのかで、本を選ぶ際のポートフォリオを組めるという。読書は往々にして負荷の少ない「既知のリマインド」に偏りがち。それを自分自身の認知行動を変え負荷をかけてでも、「問いの発見」や「答えの発見」につながる読書をすべきであるというのが本書の主張。
また、「問い」に関し、共通項としてグルーピングする「抽象化」を行った上で、その後に十分「具体化」するなど含蓄のある話がたっぶり盛り込まれている。
いわば、読書の哲学といった奥深い内容になっているため、自分にはレベルが高すぎると感じた部分も多々あった。
しかし、できるだけ、その本のメッセージと符号する空間での読書、時時の自分の心身状況にあった本を読む「並行読書」の勧めなど、力みすぎない読書も示されていた。
著書の読書に関する達人ぶり、哲人ぶりを強く実感、読書の意味や自分の成長に向けた活用の仕方を少し学べた感はあった。
Posted by ブクログ
「本を読むという行為は生きるということと相似形だと思っている」という筆者の考えに共感する。
読書を通して自分を知るというのは、私もいつも感じていることなので。
紹介されている本でいくつか気になったものがあったので、読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
現実に即した色々な出来事の要点を抽象化して蓄積する
世の中は速いスピードで色々変わっていくけれど、抽象化していれば横展開が可能になる。
それを読書にも応用しよう、という本。
読書から得た知見を抽象化し、蓄積する。さらに現実的にどう応用できるのか?と具体化も大事。
(読書をする時に、具体的な悩みを抽象化して、思いもよらないところからヒントを得るのも大事)
具体も抽象を行き来して知見を深めてゆく、という本。
後半はトピック的なことが色々。
・即時的な効果を期待しないで読む本も大事
・読んだ知識を蓄積させるには、読んだあとのアウトプット方法を自分なりに確立させると効果的(自分はここでの要約と、読みながら友人にどう説明するか想像する、の2点だなと思った)
Posted by ブクログ
読みやすい
抽象化できることで色々な共通点が見つけ出せる
それらしい思いつきは抽象化ではない
本は余白がある、自分のペースで自分の頭で考える
動画は情報が多過ぎて考えられない
問いの発見、答えの発見、既知のリマインド
具体と抽象を行き来することが大事
死にゆく沈殿と生き残る沈殿
脳に刻み込む→書く、話すなど
懐疑があることが大事
何でもすぐに答えが出せる時代に、問いを抱え続ける事が大事、時間を置いて答えを見つけることが大事
Posted by ブクログ
0 どんな本?
本との向き合い方を教えてくれる本。問い、答、
リマインドでのポートフォリオが独特だ。
1 何で読んだの?
(1) 読書本の中でレビューが高いから。
(2) 読書効率を上げるtodo。
(3) 読み方、選書、アウトプットへのtodoを得た状
態になりたい。
2 構 成
全6章構成220頁
本との付き合い方から始まり、「本を読むと言う行
為は生きる事と相似」であり生きる力を消え耐える
事ができると締めくくる。
3 著者の問題提起
究極の読書術なんてない。ケースバイケース。
4 命題に至った理由
shiftと言う書籍からヒントを得て「皆の考える
力」を利用すればそれぞれの事情にフィットした読
書法になると考えたから。
5 著者の解
読書とは人生の相似である。他者の考えを受けな
がらも自己主張を続ける読書こそが生きる力に繋が
る。
6 重要な語句・文
(1) 読書とは人生の相似。
(2) 就寝エンタメチャレンジ
(3) コンテクスト
(4) 新しい問い
(5) 新しい答え
(6) 既知のリマインド
(7) 抽象化の三角跳び
(8) 時間が有っても読まない。
(9) 刻む、保存、繋げる
(10) ネガティヴケーパビリティ
(11) 熱狂
(12) 懐疑
7 感 想
スラスラ読めた。読んでいて問いを考えながら本
を読みたいと思った。小説は避けて来たが読んでみ
ようと言う気になった。1番刺さったのはポートフォ
リオ。人に勧めるなら抽象化の三段跳び。深く知り
たい事は航路の繋げ方。チョイチョイある挿し絵が
可愛らしい。タイトルの自分の頭で考える読書はピ
ッタリだと思う。ショーペンハウエルの読書につい
ての見方が変わった。
8 todo
(1) 紹介されてる書籍の購入。
(2) 問と答えを読後に書き出す。
(3) 読後のルーティン愚直にやり続ける。
9 問いは?
読書とは?
10 答えは?
人生の相似