【感想・ネタバレ】風雲真田軍記(上)(電子復刻版)のレビュー

あらすじ

方広寺鐘銘事件で豊臣方が窮地に陥った頃、紀州九度山に蟄居中の真田幸村のもとに、大坂入城を要請する密使が遣わされた。幸村麾下忍者・羽尾又四郎は徳川方忍者を捕え、すでに大坂城内にまで間者潜入の事実を掴んだ。盟友・猿飛佐助と大阪へ急行秀頼毒殺をからくも防いだが、すでに大坂城中に慧眼の士なく、幸村らの献策はことごとく淀君の斥けるところとなった……。悲劇の鬼将を描く長篇歴史ロマン。

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Posted by ブクログ

作者富田常雄は、戦後カストリ雑誌『りべらる』に連載した『猿飛佐助』ほか、『姿三四郎』などを書いた人気作家。先日、信州上田に足を運んだ思い出に、読んでみた。いわゆる真田十勇士のうち、名前だけでも登場するのは半数ほどで、きちんとキャラが書き込まれているのは、佐助と三好静海入道の二人だけだった。主人公は羽尾又四郎という忍術使いの侍で、彼や佐助、真田大助(幸村の息子)の古風な恋が主筋。セリフ回しや戦闘場面の描写などは、さすが手錬の筆さばきである。

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2009年10月04日

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