あらすじ
生きものの種を確定させることを「同定」といいます。「同定なんて図鑑をパラパラめくって同じのを探せばいいんでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、そんな簡単なことではありません。「似ているのが多くて同定に自信がもてない」「どうしてパッと見で同定ができないんだろう……」。生きものが好きな人のなかにもこのように思っている方はたくさんいます。
「なぜうまく同定できないのか」「どういうプロセスで同定ができるようになるのか」を真剣に考えたのが本書です。勤務先の敷地内で昆虫とクモ800種以上を同定してきた、同定大好きな著者がお届けする、図鑑と同定のことをトコトン掘り下げた一冊。
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それは物を見る目が養われていないから。なので、見方を覚えましょう。という内容の本。ざっくり言うと見た物の詳細を文章でアウトプットすると、視覚的に物を見る目の解像度が上がり、区別できる目としての成長につながるようだ。
第2章「目を作るとは」で具体的な方法が書かれているが、区別したい生物の絵と書かれている内容を行ったり来たりしていると、区別できなかったものが段々と区別できるようになっていったのが面白かった。ふんわりしている印象を文章化することで、その特徴が頭に入ってくる。特に例の鳥の顔が区別できるようになったのは、正直驚いた。こんな違っていたのか、と。
目だけに限らず、五感のどれかを使う勉強にはどれでも応用が効きそうな内容だなと思ったが、これは文章化が得意な人向けの覚え方で、文字が苦手な人には恐らく無理な方法だろうなとも思った。逆に言うと音で覚えたり、形で覚えたりするのが得意な人向けの方法もあるのかもしれないが、図鑑というのはだいたい文字で出来てるものだからなぁ。
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6章構成で読みやすいです。
特に2章は実際に蚊の同定を行います。最初は同じに見えていたものが全く異なるものに見える体験ができて楽しいです。
写真が多いので頁数の割に文章の量は多くないのでスラスラページをめくれます。図鑑について知りたくて手に取った本だけど、新鮮な体験ができる面白い本でした。
Posted by ブクログ
面白くて一気に読んでしまった。自分は動植物の違いがサッパリわからないので内容が難しいかと心配したが、初心者(実際には研究者の土台がある分、初心者ではないだろうが……)としての挑戦の形で説明を書いてくれてあって全然飽きなかった。
最後の章の同定は気が遠くなりそうだったので専門的にやるのは大変さのレベルが違うのだろうが、「世界が広がって楽しくなる」くらいを目標に図鑑を使えるようになったら、たしかに素敵だと思う。
Posted by ブクログ
べらぼうに面白かった。文章の読みやすさも手伝って、一気に読んでしまった。
この筆者はわからない人の気持ちがわかるというか、他の人の立場で物を考えることができる人なんだろう。こういう先生に教わる子供は幸いだと思う。
あとちょいちょい笑わせるポイントがあるのもよかった。
Posted by ブクログ
多くの人が「面白い」と感じることのできる本だと思います。
著者は30歳そこそこの小学校の理科の先生です。
この先生に教わる児童たちは理科の時間が楽しいだろうなと思います。
コロナ禍で近所の散歩をする機会が増えたのをきっかけに雑草観察を始めたところ未知の植物だらけでした。
写真を撮りまくったのですが、なんだか分からない草花が多くて名前を調べつくすのはあきらめました。
魚、草花、昆虫、など頻繁に新種が見つかる生物は種類が多すぎて、ざっくりと識別するのが精いっぱいです。
私は鳥が好きで、「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」を重宝しています。
似ている鳥の見分け方の説明には、実写でなくイラストが使われており、識別ポイントが分かり易いのも気に入っています。
とはいえ、よく観察される鳥は限られているので見分けやすい生物だと思います。
家の近くに堀切菖蒲園があるのですが、品種改良された200種類があります。
私にとっては全て"菖蒲"という植物です。
もう少しだけ分類しても、ハナショウブ、アヤメ、カキツバタ、に分けられるのですが、その識別すらできません。
アイリスと呼ばれる花もありますが、私には区別できません。
植物を見る目はこんな程度なので、「シダ」の種類も見分けたことはありません。
本書ではシダの種類の識別方法も書かれていて、簡易版の図鑑でも80種類、詳しいものでは260種類に分類されているそうです。
同じように見えていた「シダ」も随分と違いがあることが分かりました。
日本で見つかる「クモ」は1000種類以上いるとのことで、これも識別せよと言われたらできそうにないです。
生き物の名前を調べることは、こどもが大好きな2つの絵の間違い探しに似ているなと思いました。
「クモ」の場合、比べるのが2つでなくて1000ということです。
科学が進歩した現在では、遺伝子解析での識別も行われているのでしょうが、数が多いので全ては無理でしょうね。
宇宙人が地球に来て生き物の分類をしたら、人間はどのように分類されるか?と、ふと思いました。
調べてみたら、
ヒト科ヒト亜科ヒト族ヒト亜族ヒト属ホモ・サピエンス の ホモ・サピエンス・サピエンス が現在地球に生存する"ヒト"という生物らしいです。
トム・クルーズと大谷翔平と私が同じ種類に分類されるのはおかしいような気がします。
「ヒト」って個体差(形の異変)が大きいんですね。
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同じ見た目のモノを見分ける視座を養う本。
昆虫に関わらず普段自分が見ているあらゆるモノに対する見方を変えてくれる内容だった。
何より文字が大きくて写真が満載だったので、読み飽きずに読書を楽しめた。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白いです。
筆者の須黒先生はクモ屋で、私も愛クモ家の端くれとして、ハンドブックなど愛用させてもらっております。
もちろんクモの同定の話もあるんですが、特に面白かったのが、専門外のシダの同定をするドキュメントや、ハバチの同定。まさにリアルRPGです(昔、流行った、選択によって違うページに進んで、エンディングが変化する本。今でもビデオゲームではコモン)。最初にどんな図鑑やフィールドガイドを選ぶか、フィールドでの観察の時に、どういうところに目を付けるべきか、どの部分の写真を撮っておくべきかなど、なるほど、こういう風に説明すればいいのか!!目から鱗がぼろぼろぼろ!!私自身、色々と質問されたときに、うまく説明できずにモヤモヤすることがあるので、こうした書物は大変参考になります。
筆者の友人の鳥屋おでんやさんも登場されて、ウグイスの同定のところで、とてもいい説明を読むことができます。
よく、目をつくらんとあかん、と言われますが、
どうしたら”目”ができるのか?
というのが、よくわかる参考書、ハウツー本です。
昆虫、鳥、植物、糞、なんでも興味のあるものの同定をしたい!と、思い始めた人や、長いこと気になっているが、どうしても目が養われない、ていうか、なにをどう初めていいかもわからん、という人も、読んでみてはいかがでしょうか。
目から鱗が落ちること間違いなしかと
単に読むにも面白いので、おすすめです。
p80
「画像での同定が困難な場合もしばしばあるので、SNSでのやり取りは万能ではありません。」
「初期ほど、人に尋ねて教えてもらうという過程が、同定技術の向上にはほぼ不可欠。」
”ただし、付け加えておくと、同定に関して「詳しい人の意見は常に真実」ではありません”
そこらへん、詳しい人も間違いますし、
自称詳しい人も多いので要注意でございます。
Posted by ブクログ
はい、目を育てるだけの頭の体力が必要です。
151p今眠くなってきたりこの本を読むのをもう終わりにしたいと思っている方がいるのではないでしょうか。それは普通の反応なので安心してください。以下略。日を改めて注意力をもって再開せよ。
目録というのもある。
うん、人生にこういう楽しみのある人はすごい。こりゃ大変だ。同定できた時は、また一つ自然について知ったという、今日は意味のある日だったという喜び。登山道や荒野の轍としての総括的文献。すごい。
自分という存在を確かに活用しているという手ごたえ!
Posted by ブクログ
自分も昔野草を300種類以上同定した経験から、勉強になったというよりは、そうそうみたいな面白さかな。
ただちょっと本の値段が高いかな・・・
あぁあと思ったんだけど、自分も今まで全く気にしたこともなかったんだけど、あんまり「同定同定」言ってると、たぶん周りからは
えぇちょっと何あの人・・( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
って思われるだろうなぁ。「どうてい」って言葉を「同定」って意味ではまず使わないからな普通の人は。
Posted by ブクログ
【注意】虫が苦手な人は要注意!実寸より大きな虫の画像がたくさん載っています。
「ある生物がなんという種名なのか」特定する同定が容易ではない事を説明
同定には「目をつくる」ことが大切。
それが出来ていないから種の違いを見分ける事ができないのだ。
手に入れた標本が、典型的な特徴を持っているとは限らないからだ。
捕まえる段階で、体の一部が壊れてしまっていることもある。
時期により、特徴的な形質が見えないこともある。
ここで薦められている方法は
1. 入門向けハンドブック図鑑とやや詳しい図鑑を入手。
2. 前者で「同定に必要な特徴」「同定形質」を覚える。
3. 写真に撮り、場合によっては簡単な図も入れつつ、特徴を書き出す。
4. 気づけた特徴をもとに図鑑を引いて、候補を見つけたら、キチンと解説を読む。
再度確認して種名を確定。
自信のないものは、ひとまずTwitterで質問。あとは季節や場所を変えて、気にしてゆく。
※写真だけでなく、標本採取は大切。それも複数。
注意点
・サイト上の写真は参考にはできるけど、同定の根拠にすべきではない。
・その分野の先人に教えを乞うのが1番の近道(観察会や植物園や博物館)。
・ホームページやTwitterにメールで質問も手段。マナーには気をつけて。
私は膨大な手間暇を要する種名の同定までは望んでいないので
4.の候補位まで見分けられたら良いなぁ。3.が出来たら十分かもしれない。
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まさに図鑑を見ても名前が分からないので読んだ。
植物の名前をたくさん知っているとカッコイイ気がして図鑑を買ったものの、どれも緑で違いが分からず全く覚えられない。たくさん見れば脳が勝手に学習してくれるかと期待して植物園に行っても「木がたくさん」としか見えず、悲しい思いをしていた。
本書を読み、なぜ植物の区別がつかないのか、同定できないのかがよく分かった。「目」ができていないのだ。ポイントを意識していくつもの対象をまじまじ見ると、だんだんと虫や植物を見分ける目ができてくる。たくさんの写真や例を用いて、目ができるとはどういうことか、読者が実感できるようになっていて、自分がレベルアップした気がしてわくわくする。すぐにフィールドに野に出て腕試しをしたくなる。
蜘蛛の専門家の著者がシダ植物の同定に挑戦する過程も紹介され、どう同定していくかを追体験できる。また目のレベルをどう上げていくかのロールモデルを知ることができる。
虫や植物の種類(形態や生態)の違いを紹介する本はあったかもしれないが、同定にフォーカスした本は初めてだった。とても貴重で面白い本だと思う。
著者は小学校の理科の先生だそうで、こんな先生に理科を習ったら楽しいだろうなと思った。
Posted by ブクログ
ある生物がなんという種名なのかを知る(これを調べることを同定という)ことは簡単なことではなく、知識さえあれば、同定できるというものではないというところから、どのようにすれば図鑑を見て生物の名前を知ることができるか、具体例を多く交えて紹介してくれている。
いくつか比べて、それぞれ異なる特徴を自分なりに書きだす方法は、なるほどなと感じた。図鑑を見て、見分けるポイントの知識さえあれば名前が分かる・・・と単純にいかない理由は本書内でも色々と説明されている。
また、詳しい方に見分けるポイントを聞いても細かく教えてくれなかった理由も分かった。その生物を見てきた人にとっては、本当に全く違うものに見えているのだ。その目を養うのは容易ではないが、その前段階として、図鑑をどう活用すればよいのか、身近にいる生き物を知ることの楽しさを思い出させてくれた一冊。
私は海洋生物に対して興味が大きいが、今度街中の植物などにも注目してみたいなと感じた。その際には本書内でもすすめられていたように、ハンドブックと少し大型の図鑑の2冊を用意しようと思う。
Posted by ブクログ
道端の雑草の名前を知ったからと言ってどうなるの?‥‥そう思う人は、政府官僚になっても庶民の一人ひとりの気持ちに寄り添わない政治家になってゆく様な人なんだろうな。
あ、いや、ごめんなさい。
今日の散歩途中にそんなことをつらつら思ったのは、この散歩の十数分間だけでも、ブロック塀やその下に少なくとも5種ぐらいの「苔」を観察したのだけど、「おそらく」ハマキゴケかな、ハイゴケかな、ギンゴケかな?これってなんだろ?とか、全然「同定」出来ない自分に心がささくれ立って落ち込んだからであって、雑草の名前に興味がない貴方を責めたわけじゃないんです。
「おそらく」じゃダメなんです。
庭の萩に似た花の同定が出来なくて、秋のひっつき虫に大いに困った様に
松たか子と松嶋菜々子の区別がつかない問題が時々勃発する様に
ソックリさんを間違って証言をしたことで、事件がとんでもない方向に行く様に
キチンと「同定」しなくてはダメなんです。
と、いうわけで本書を紐解きました(←前振りが長い!)。
物凄く楽しい本でした!
同定には「目をつくる」ことが大切です。綺麗な写真を使って、かなり分かり易く、楽しく書かれています。因みに最初のハエトリグモ見分け問題を、私はクリアしたのだけど、たまたまみたい(ポイントは脚の関節長さと思ったけど、目の位置だった)。
著者の目指すのは、専門家への道ではなくて「⚫︎⚫︎の観察を楽しめる程度に見分けられる」レベル。つまり私の目指すレベル。
詳しい演習問題として、著者と共に初めてシダの「同定」に取り組みます(著者の専門はハエトリグモ)。以下注目点を箇条書き。
・入門向けハンドブック図鑑とやや詳しい図鑑を入手。
・前者で「同定に必要な特徴」「同定形質」を覚える。←ここまでは、私は既にやっている。
・写真に撮り、場合によっては簡単な図も入れつつ、特徴を書き出す。
・気づけた特徴をもとに図鑑を引いて、候補を見つけたら、キチンと解説を読む。再度確認して種名を確定。自信のないものは、ひとまずTwitterで質問。あとは季節や場所を変えて、気にしてゆく。
・写真だけでなく、標本採取は大切。
「同定は、この星の生物多様性をダイレクトに味わうことのできる、心躍る営みです」
著者は本を書く目的があるからか、そもそも他の分野ではプロだからか、一年で近所のシダは全て同定できたようです。でも反対に言えば、著者のようなハイレベルアマチュアでも一年かかったのだと思えば、励ましになる(←私は未だ半年)。
以下、その他参考にすべき点。
・サイト上の写真は参考にはできるけど、同定の根拠にすべきではない。
・その分野の先人に教えを乞うのが1番の近道(観察会や植物園や博物館)。
・ホームページやTwitterにメールで質問も手段。マナーには気をつけて。
・やがてはAI同定(写真画像解析ややがてはDNA解析)で簡単に同定出来るかもしれないが、著者は「野外で身一つで、自分の知識と感覚のみをたよりに」同定出来るかも喜びは「失われない」から続けると言っている。よくわかる。
5月3週jubeさんレビューで発見。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
はい、私も図鑑がうまく生かしたことがありません。
そういう生物リテラシー(?)のない読者にも、親しみやすい語り口で語りかけてくれる、貴重な一冊。
なぜ名前がわからないのか。
では、どうしたらいいか。
それがわかる。
なんと画期的な。
ただし、急いで付け加えておきたい。
どうしたらいいかはわかる。
でも、実行するのはかなり難しいことも、はっきりわかってしまう。
本書では、種を同定する作業を、豊富な写真をしめしながら、読者にも仮想体験させてくれる。
「検索表」という、同定のためのポイントをまとめた便利なツールもあるそうだ。
しかし、それがあっても、スイスイ作業が進むとは限らない。
手に入れた標本が、典型的な特徴を持っているとは限らないからだ。
捕まえる段階で、体の一部が壊れてしまっていることもある。
時期により、特徴的な形質が見えないこともある。
検索表もない生き物となると…、素人の自分にはその大変さは想像を超えてしまう。
同定というのは、自分が考えていたよりはるかな道程なのだ。
色や柄はわりとあてにならない、ということを知ることができただけでも、私には有益だった。
なにしろ、色と柄しか見ていなかったからだ。
なるほど、これじゃ、名前がわからないはず。
図鑑は入門者用のものと、少し詳しいものを2冊持つとよいそうだ。
図鑑を見るにも、スキルは必要。
絵だけではなく、解説をしっかり読むのがコツらしい。
とはいえ、ここが難しいところだけれど、言葉で説明されていても、観察の経験がないと伝わらなかったりするらしい…。
自分なら、ここでめげそうな気がする。
が、図鑑で、どこが見分けのポイント(同定形質)なのかを予習してフィールドに出る。
観察の場数を踏んでいけば、なるほど、たしかに「目の解像度が上がる」状態になると思われた。
最後はどれだけ生き物が好きか、かな。
Posted by ブクログ
クモの専門家が、「図鑑を見ても名前がわからない」理由や、わかるように至るまでに行うべきトレーニングを教えてくれる本。
本の中の写真やイラストはカラーでとてもわかりやすい。
作者はクモの専門家ではあるが、未知の分野である「シダ植物」について学ぶ過程を細かく見せることで、「初心者」の目線に立って教えてくれる。
また、図鑑を見ての同定から、専門書、論文など様々なレベルの同定を実例とともに学べる。
Posted by ブクログ
図鑑やネットで生物の名前を調べようとしたことがある人におすすめの本。
途中で出てくるクイズは家族や友人とやると、生物に対して目ができているできていないが一目瞭然で楽しめます。
生物を見分けるって大変だ。
Posted by ブクログ
まさにタイトル通りの生物の同定についての本。
軽いタッチの文体で非常に読みやすいし判りやすいが、より具体的な手順を語る最終6章でのキモンハバチやノメイガの細かに記された同定作業を読むとその難しさにこの本が想定しているであろう読者の多くは絶望するのではなかろうか?
大量生産される工業製品と違って生物は同一種であっても各の個体はそれぞれ異なるし、種はあくまでも抽象的な概念に過ぎずそこに明確な規範がある訳でもない。同定するのは特徴を見つけ出しそこに共通するものや差違を見いだす必要があるがそれは単純なことではないということをこの本は教えてくれる。
Posted by ブクログ
●タイトルに惹かれた。確かに気になった生き物や花とかを、いざ図鑑で調べても似たのが多くて特定できないという経験をしたことがある。見慣れていないものを見比べる目が育ってないことが原因なようだ。本書はプロがどうやって同定をしていくのか、そのプロセスを興味深く解説してくれている。