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生きものの種を確定させることを「同定」といいます。「同定なんて図鑑をパラパラめくって同じのを探せばいいんでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、そんな簡単なことではありません。「似ているのが多くて同定に自信がもてない」「どうしてパッと見で同定ができないんだろう……」。生きものが好きな人のなかにもこのように思っている方はたくさんいます。
「なぜうまく同定できないのか」「どういうプロセスで同定ができるようになるのか」を真剣に考えたのが本書です。勤務先の敷地内で昆虫とクモ800種以上を同定してきた、同定大好きな著者がお届けする、図鑑と同定のことをトコトン掘り下げた一冊。
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Posted by ブクログ
多くの人が「面白い」と感じることのできる本だと思います。
著者は30歳そこそこの小学校の理科の先生です。
この先生に教わる児童たちは理科の時間が楽しいだろうなと思います。
コロナ禍で近所の散歩をする機会が増えたのをきっかけに雑草観察を始めたところ未知の植物だらけでした。
写真を撮りまくったのですが、なんだか分からない草花が多くて名前を調べつくすのはあきらめました。
魚、草花、昆虫、など頻繁に新種が見つかる生物は種類が多すぎて、ざっくりと識別するのが精いっぱいです。
私は鳥が好きで、「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」を重宝しています。
似ている鳥の見分け方の説明には、実写でなくイラストが使われており、識別ポイントが分かり易いのも気に入っています。
とはいえ、よく観察される鳥は限られているので見分けやすい生物だと思います。
家の近くに堀切菖蒲園があるのですが、品種改良された200種類があります。
私にとっては全て"菖蒲"という植物です。
もう少しだけ分類しても、ハナショウブ、アヤメ、カキツバタ、に分けられるのですが、その識別すらできません。
アイリスと呼ばれる花もありますが、私には区別できません。
植物を見る目はこんな程度なので、「シダ」の種類も見分けたことはありません。
本書ではシダの種類の識別方法も書かれていて、簡易版の図鑑でも80種類、詳しいものでは260種類に分類されているそうです。
同じように見えていた「シダ」も随分と違いがあることが分かりました。
日本で見つかる「クモ」は1000種類以上いるとのことで、これも識別せよと言われたらできそうにないです。
生き物の名前を調べることは、こどもが大好きな2つの絵の間違い探しに似ているなと思いました。
「クモ」の場合、比べるのが2つでなくて1000ということです。
科学が進歩した現在では、遺伝子解析での識別も行われているのでしょうが、数が多いので全ては無理でしょうね。
宇宙人が地球に来て生き物の分類をしたら、人間はどのように分類されるか?と、ふと思いました。
調べてみたら、
ヒト科ヒト亜科ヒト族ヒト亜族ヒト属ホモ・サピエンス の ホモ・サピエンス・サピエンス が現在地球に生存する"ヒト"という生物らしいです。
トム・クルーズと大谷翔平と私が同じ種類に分類されるのはおかしいような気がします。
「ヒト」って個体差(形の異変)が大きいんですね。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白いです。
筆者の須黒先生はクモ屋で、私も愛クモ家の端くれとして、ハンドブックなど愛用させてもらっております。
もちろんクモの同定の話もあるんですが、特に面白かったのが、専門外のシダの同定をするドキュメントや、ハバチの同定。まさにリアルRPGです(昔、流行った、選択によって違うページに進んで、エンディングが変化する本。今でもビデオゲームではコモン)。最初にどんな図鑑やフィールドガイドを選ぶか、フィールドでの観察の時に、どういうところに目を付けるべきか、どの部分の写真を撮っておくべきかなど、なるほど、こういう風に説明すればいいのか!!目から鱗がぼろぼろぼろ!!私自身、色々と質問されたときに、うまく説明できずにモヤモヤすることがあるので、こうした書物は大変参考になります。
筆者の友人の鳥屋おでんやさんも登場されて、ウグイスの同定のところで、とてもいい説明を読むことができます。
よく、目をつくらんとあかん、と言われますが、
どうしたら”目”ができるのか?
というのが、よくわかる参考書、ハウツー本です。
昆虫、鳥、植物、糞、なんでも興味のあるものの同定をしたい!と、思い始めた人や、長いこと気になっているが、どうしても目が養われない、ていうか、なにをどう初めていいかもわからん、という人も、読んでみてはいかがでしょうか。
目から鱗が落ちること間違いなしかと
単に読むにも面白いので、おすすめです。
p80
「画像での同定が困難な場合もしばしばあるので、SNSでのやり取りは万能ではありません。」
「初期ほど、人に尋ねて教えてもらうという過程が、同定技術の向上にはほぼ不可欠。」
”ただし、付け加えておくと、同定に関して「詳しい人の意見は常に真実」ではありません”
そこらへん、詳しい人も間違いますし、
自称詳しい人も多いので要注意でございます。
Posted by ブクログ
ずーっと不思議だった、図鑑を見ても生き物の名前がわからん…という思いを解決してくれた本です
生き物に限らず、物に「名前を付ける」という行為は、自分の見える世界の解像度を今より少しだけあげてくれる行為だと思う
種同定、というのはこの世界を少しだけクリアにする一つの手段なんだ、気づかされた
私たちが生き物の種類を見分けられないのは、生き物を見るための「目」がないからだそう
模様よりも形に注目すること(模様はもちろん大事だけれど)
それがどんな場所にいたのか、周辺環境は?
など、今まで気にしたことがないことが実は見分けるポイントになっていると知った。
分類を専門にしている研究というのは、研究分野でいえば失礼ながら地味な分野だろうと思う
けれど、この分類がなければそれ以降のすべての研究がすすめられない、いわば研究の根っこの分野でもある
私の住んでいる地域は土地柄かシダ植物が山にすごく多いので、手始めにシダハンドブックを手に近所の公園にでも出かけてみようかな。
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