【感想・ネタバレ】ボダ子(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

35歳で起業し、年商十億円を超える会社の社長となった大西浩平。だが、事業の成功の裏にあった家族を顧みない生活は、娘の境界性人格障害(ボーダー)の発症へとつながる。自傷行為を繰り返す娘につきっきりの生活により、事業は破綻。そして浩平は、東日本大震災の復興事業に起死回生をかけて、娘と元妻とともに被災地へと向かうが――。山本周五郎賞候補となった、実体験に基づく衝撃作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最終章が面白かった。
「爾来小説を書いて、~」を読んだとき作者とつながった感じがした。
男の周りには絶えず女性がいた。
個性豊かな女たちは知らず男を追い詰めていく。
転落ぶりが面白かった。

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2022年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ボーダーの娘の話と思っていたが、実際は娘よりもその父親を描いた物語。欲望に満ち、傲った人間が堕ちていく様は、多くの小説の題材としてあるが、東日本大震災の復興の裏側が覗かれ、奇妙な生々しさに溢れている。悲惨な内容を滑稽さで中和しているが、ノンフィクションの部分もあるということで、主人公の周りの人間が不憫に思えてしまった。

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2022年04月15日

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