【感想・ネタバレ】ココロのプログラム 3のレビュー

あらすじ

世界で一番好きな人が自分のことを好きになってくれる たったそれだけでいいのに 夏祭りの帰り道、秘め続けた気持ちを伝えた愛。ラムネ瓶のビー玉のように、ふたりの気持ちが揺れ動く――…時を重ねて成長する九と愛。そして、変わらないいちこ。季節は巡り、3人の関係は複雑に絡み合っていく――…

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ある日、主人公・宇佐美 九(うさみ きゅう)の家にロボットの少女・いちこがやってきます。
いちこは見た目は人間そっくりですが、心はまだ未完成。そのためホストファミリーと一緒に暮らしながら勉強をするというのです。
同い年くらいな少女な見た目のいちこに戸惑う九。
いちこの“心のプログラム”の完成は彼が高校卒業する頃。それまでいちこと一緒に過ごすことになるのですが…。

物語は九が小学生時点からスタートします。
いちこが現れたことで、九と九に思いを寄せる幼なじみ・愛の関係に変化が起きます。
愛はそれまで九の一番近くにいる存在であったのに、いちこにその場を奪われてしまったことで心が揺れるようになるのです。
中学生編では、それぞれが思春期に向かい自分の気持ちの変化に戸惑う姿が描かれるのですが…。

いちこはロボット。そのため心もプログラムでしかない…と周りは思っています。
もちろん九も最初はそう思っているのですが、いちこの天真爛漫さや優しさに次第に思いが変化していきます。
それを間近で見ている愛は気が気ではありません。
九といちこと愛の三角関係がどうなっていくのか…。
自分に素直になれない感じや、あえて気持ちと反対の行動をとってしまう…など、思春期特有の行動にエモさが溢れています。

描くのは中村ひなた先生。
繊細な線にふんわりとした絵柄で画面から優しさが溢れ出ています。
そして…いちこと愛がとにかく可愛いのです!!
いちこのはにかむ笑顔や愛の複雑な気持ちが表れた表情など…あまりの可愛さにジタバタしてしまいます。

1コマ1コマじっくりと味わいながら読みたくなる今作。
少しずつ育っていく各キャラクターの心を感じてください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

せ、切ない…。切なくて胸が締め付けられる。

ロボットの自分と違って成長したり忘れてしまったりする九へのいちこの気持ち。
自分が九の一番ではないと思い知らされ九に別れを切り出す愛。
自身のいちこへの気持ちに気づきながらも、愛を大切に思うが故に愛を傷つけてしまう九。
みんな想いが叶わずとにかく切ない3巻でした。
特に愛ちゃん〜!一番人間らしく、一番素敵な女の子。つらい。

ネオの出会いは新しい物語を予感させるけど、続きはないのかな?気になります。

ところでラスト(=一巻冒頭)のクローバーと「世界で一番好きな人が〜」のセリフは羽海野チカ先生の『ハチミツとクローバー』を強く想起させるんだけど、オマージュでしょうか?

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2025年07月23日

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