【感想・ネタバレ】源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義のレビュー

あらすじ

1160年、平治の乱の後、源頼朝は平清盛によって助命される。後に大納言・時忠が、「此一門にあらざらむ人は、皆人非人なるべし」とまで言い放ち、知行国三十余国、荘園五百ヵ所、田園その数を知らずと言われるまでに栄華を誇った平家一門の命運は、この瞬間に窮まった。
後に平氏を滅ぼすことになる頼朝を清盛はなぜ救ったのか?

平氏を滅亡に追い込んだ天才武将・源義経は数々の戦果を挙げたにもかかわらず、兄の不興を買って非業の死を遂げる。その義経が怨霊として祀られていないのはなぜなのか?

二つの謎が解けるとき、源氏と平氏の真の姿が現れる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いくらなんでも、登場人物のテンションが高すぎるんじゃないか?という、疑問はさておき。
大河ドラマで注目をあびる源平合戦に関する様々な疑問に対して、現地に行ってしっかり検討するという趣向はとても面白かったです。
義経は鵯越の坂落としやってない疑惑は、大河ドラマにも取り入れられてましたね。梶原景時@中村獅子堂の「一ノ谷と鵯越は全く別の場所」という突っ込みに、義経@菅田将暉が「構わぬ。鵯越の方が響きがいい。馬に乗って駆け下りたほうが絵になるしな。」、「歴史はこうやって作られるんだ。」って言わせるあたり、三谷脚本さすがです。
高校で日本史習った昔から、北条も、三浦も「平氏」の血筋じゃんって思ってたので、終盤の「平平合戦」の話は、ひたすら、「そうそう!」って我が意を得たりでした(自分も登場人物と同じくらいテンション高いのでは?という突っ込みはさておき…)。同じギモンを抱いても、それを小説にできてしまう作者の才能すごいなと。

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2022年05月04日

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