【感想・ネタバレ】親指の恋人のレビュー

あらすじ

「これから送るのは、親しい友達にも話していないことだ。暗くなるけど、いいかな?」「わたしは……今、この瞬間全身でスミオの話をきいてるよ。全部、話して――」六本木ヒルズに暮らす大学生の澄雄と、薄給のパン工場で働くジュリア。携帯の出会い系サイトで知り合ったふたりのメールが空を駆けていく。20歳のふたりは、純粋な愛を育んだが、そこへ現実という障壁が冷酷に立ち塞がる。無防備すぎる恋は追いつめられ、やがてふたりは最後の瞬間に向かって走り出すことに。格差社会に否応なく歪められる恋人たちを描いた、現代版「ロミオとジュリエット」。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

六本木ヒルズに住む社長の息子の澄雄と、薄給のパン工場で働く樹里亜は、出会い系サイトで意気投合して付き合いを始める。しかし、ぼんぼんの澄雄の頭はお花畑で、樹里亜にはこの世の不幸をコトコト煮詰めたような災難がこれでもかと襲いかかる。やがて樹里亜はこの世を去ることを望み…。
と言うか、1ページ目にいきなりふたりの心中のネタバレ新聞記事が載ってて、バッドエンド確定の話を読み進めるのはかなり辛かった。

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2021年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、美丘といいこれといい何を狙ってるのかしら?
死ぬ形での恋愛話は何ともなぁ・・・

石田衣良には他のジャンルをもっと書いてほしい

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2013年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結末が分かってるお話を読むのは不思議な感覚。
あえて、ネタばらししてるのはなぜだろう?

ストーリーはありがちな感じなのかもしれないけど、石田衣良の文章、表現が彩ってくれる

素敵な表現を抜粋↓

“ぼくたちは毎日ちいさな携帯電話に振りまわされているけれど、ときにはこうしたなんでもない文章が心と心を結ぶことがある。”

“最愛の人から届いたメールを告げるちいさな光り。それは夏の朝の太陽よりもまぶしい光りだ。”


久しぶりのラブストーリーでした。
ミステリーを読むことが多いので。
たまには良いものです。

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2013年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛ものってあまり読まないというか、滅多に手にとることすらないんですが。
最初にネタバレから始まるこの本に興味を持って購入してみました。
内容はドロドロしてますが、やっぱりラストがわかっているだけに泣けなかったというか…そうかあ、そうなっちゃったかあ。ぐらいな(笑)

ジュリアに共感はすっごくしたんですけど、ここで可哀想と思うか否かで、この本の面白味が大分変わると思いました。
多分、ですが、著者は同情を引こうとしてたんかなあ、とか。無理やりっていうか、とにかく「この女は不幸のどん底なんだぜ!」ってあざとさも見え隠れしたような?

でも、似たような境遇の人間にはただただ「へー」と思っただけでしたw

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2012年08月06日

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