あらすじ
あなたも映画「マトリックス」の世界にいる!
と気づくことになる
イーロン・マスクを魅了した未来地図
「シミュレーション仮説」とは?
ホーキング博士も、現実は50%だと考えた!
〝あなたの世界観はガラリと変わる!″
【レビュー】
人類が『マトリックス』のようなシミュレーションの中にいないと、どうしてわかるのだろうか。
――「ガーディアン」誌
バークは(中略)多次元宇宙、量子不確定性、そして――怖くなるか安心するかは別として――私たちが認識する現実は実のところ巨大なシミュレーションの一部であるという可能性について、説得力と洞察力に富む道案内を行っている。
――「パブリッシャーズ・ウィークリー」
本書は重要な1冊である。なぜなら、私たちを取り巻くものはすべてシミュレーションであるというアイデアに、真剣に、深く踏み込んでいるからだ。このアイデアについてどのような意見を持っているとしても、本書はそれをもう一度考えるきっかけを与えてくれるだろう。だからこそ、本書は注目に値するのだ。
――ジミー・ソニ(『A MIND AT PLAY』クロード・シャノンの評伝の著者)
【本書の内容】
パートⅠ マトリックスの作り方
〈コンピュータサイエンス〉
パートⅡ シミュレーションは私たちの世界をいかに説明するか
〈物理学〉
パートⅢ シミュレーションは未解明の現象をいかに説明するか
〈神秘思想〉
パートⅣ 諸説の統合
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Posted by ブクログ
古来の東洋思想と量子力学など最新科学が交わるところが、「この世界が仮想現実である」ということが疑いの余地がないと思わせる興味深い一冊。
・著者はビデオゲームデザイナー
・シュミレーシュン仮説は、この世界をビデオゲームだと考える。
・相対性理論は光や高速移動から同時性ははいと証明。私たちは絶対的な共通の世界ではなく、個々のデバイスによって違う世界をみているのではないか
・ミクロな量子力学でも観測によって結果が変わる、確率の世界になっている。ゲームと同じ。
・瞑想、ヨガ、仏教思想をはじめとする古代東洋伝統を調べていくと、科学で認められているよりも多くの現象が私たちの物理的世界で起こっていると確信。
・東洋の伝統は、私たちを取り巻く世界が「本物の世界ではない 」という発想の上に構築されている。人間が選択を積み重ねながら、意識の中で作り上げているものだと信じている。
・シンギュラリティを通過したあとは、人間と機械、現実世界と仮想現実の区別はなくなる
・伝統仏教や宗教も現実は幻であると説いている
・起きているあいだの現実が幻覚であるという本質
・夢にいる限りは現実のように思えるが、夢と同様に現実は脳による作り物であり、共有された作り物かもしれないが、幻であることに変わりはない。
・カルマを達成するために現実が生成されるという東洋の伝統思想と、現在実現されているビデオゲームの仕組みが同じ
・量子もつれ、量子不確実性は、この宇宙が自己最適化機能を備えたコンピューターであることのエビデンスとなる
・自然な形状を得るための唯一の道が「計算」である事実。フラクタル図形が葉や貝など自然界に存在する事実は、自然界に計算的要素が存在するというエビデンス。
・物理的世界は一連のコンピューターアルゴリズムであること。自然界で何らかの計算が進行しているのであれば、人類は全世界用コンピュータープログラムにいるかもしれない。
・宗教や神秘思想が行う現実の本質の説明によれば、この物理的世界は、私たちが「ダウンロード」され、行動が記録される場所だということになる。そして私たちは、物理的世界の外にあるどこかに帰るのである。