【感想・ネタバレ】桜と日章のレビュー

あらすじ

千葉県警の警備部長が外出中に誘拐された。
犯人は元自衛官と思われる男で、小指とともに送られてきた脅迫状には、
公安警察のマル自(自衛隊監視班)捜査官の全リストを警察庁のウェブサイトで公開しろとの要求が……。
期限は二日間半。柏警察署に特別捜査本部が設置されるものの、
自衛隊から出向中の副署長・植木は事件から閉め出されてしまう。
自衛隊発足以来続く、警察との水面下での確執が表面化する中、
植木は関係者の協力を得て、事件に関わっていく――。

『このミステリーがすごい! 』大賞出身の元自衛官が描く、傑作ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今作は舞台を警察に移しますが、植木の活躍は今作が一番かも知れません。
前2作もそうですが、若者達が悩みながらも様々な人に助けられて成長してゆく姿はとても清々しく頼もしいものです。
そしてまた後半怒涛の展開。悲しくも心打たれる結末。
こちらでも前2作から続く言葉や音楽など、続けて読んでこそ、の楽しみもあります。
自衛隊員や警察官は普段の生活の中で接することはありませんが、3作を通して、服務の宣誓をした職業の方々の覚悟には心打たれます。問題があった時ばかり取り上げられてしまいますが、ほとんどの方がこうした覚悟と矜持を持って職務に当たられているのだと改めて感じました。
植木の秘密は次回作以降に持ち越しのようです。
次は続いて同じ作者の『赤い白球』を読んでみたいと思います。

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2020年08月04日

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