あらすじ
魔術、剣術、錬金術、内政、音楽、絵画、小説
すべての分野で天才でした!?
各分野でエキスパートの両親、兄姉を持つリリアーヌは、最高水準の教育を受けどの分野でも天才と呼ばれる程の実力になっていた。
しかし、わがままにならないようにと常にダメ出しばかりで、貴重な才能を持つからと引き取った養子を褒める家族に耐えられず、ついに家出を決意する…!
偶然の出会いもあり、新天地で冒険者として生活をはじめると、作った魔道具は高く売れ、歌を披露すると大観衆になり、レアな魔物は大量捕獲——
「このくらいできて当然だと教わったので…」
家族からの評価が全てだったリリアーヌは、無自覚にあらゆる才能を発揮していき…!?
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自己満足の愛は相手を不幸にする
リリアーヌは天才である。世間も知っている。知らないのは本人だけだ。
両親と5人の兄姉。それぞれ別々の才能のエキスパートである彼らから指導を受けつつも決して褒められることがない。どれだけいい結果を出しても…なにがしかの欠点をあげつらいダメ出しをしてくる。落ち込んでも リリアーヌは前向きにもっとがんばろうと自分を奮い立たせる
誕生日に欲しいものを聞かれ、一言だけでも褒めてほしいとこの時だけねだっても認める成果があったらと断られる。心は折れていく。
回りは 家族がべた褒めで彼女を溺愛していると知っているが、本人にしてみれば“それ誰の事?”である
そんな時遠縁の女の子ニナが養女にくる。リリアーヌだけが知らなかった。そしてその拙いマナーや色々を褒める家族。リリアーヌは一度も褒めてもらったことが無いのに。
そして狩猟会 事件は起きてそして…リリアーヌの心が折れた。そして逃げる
前半はつらい、ただただつらい。なぜ家族がここまで娘を傷つけるのか。自慢だと回りにひけらかすのになぜただの一度も褒めてやらないのか
フレドとの出会いが救いだった。本当によかった。才能溢れるまさに天才なのに常識を知らないリリアーヌはフレドと出会えたから無事でいられたのだと思う。リリアーヌからリアヌになり、冒険者になった。自己評価が異常に低いからトラブルに巻き込まれるが、それでも回りに“認められる”幸せの中で生きていく。もっと幸せになってほしい