あらすじ
魔術、剣術、錬金術、内政、音楽、絵画、小説
すべての分野で天才でした!?
各分野でエキスパートの両親、兄姉を持つリリアーヌは、最高水準の教育を受けどの分野でも天才と呼ばれる程の実力になっていた。
しかし、わがままにならないようにと常にダメ出しばかりで、貴重な才能を持つからと引き取った養子を褒める家族に耐えられず、ついに家出を決意する…!
偶然の出会いもあり、新天地で冒険者として生活をはじめると、作った魔道具は高く売れ、歌を披露すると大観衆になり、レアな魔物は大量捕獲——
「このくらいできて当然だと教わったので…」
家族からの評価が全てだったリリアーヌは、無自覚にあらゆる才能を発揮していき…!?
感情タグBEST3
応援したくなるの
末っ子で、家族みんなから可愛がられ、甘やかされて当然なのに。
両親、兄姉の誰ひとり褒めてくれない。
認められたいのに、頑張ったね、って言ってほしいのに。
もっとできたはず、とダメ出しの言葉。
読んでいて辛くて。
匿名
主人公に幸せになって欲しい
天才の素養は元々あれど、努力して努力して唯一求める場所を呆気なく要領の良い他人に悪意で奪われ、逃げ出す勇気を持った主人公に思わず手を差し伸べたくなりました。
できて当たり前と言われる辛さは多かれ少なかれ共感できるところがあったので、主人公に幸せになって欲しいと気づいたらシリーズの続編を買って一気に読んでいました。
悲しくもあり
悲しくもあり、新しい楽しみもあり、とても楽しく読み終えました。
リアナちゃんの根深い傷を利用するニナや家族の自分かわいさの言動に涙がでます。
でもがんばるリアナちゃんと応援してくれる人たちに少しずつ心穏やかに過ごせる日が増えて嬉しかったです!
さ!続き読みます!
他の人の事は褒めるのに、末っ子の事だけは、1回も褒めた事のないヒロインの家族。
父は魔法だけ。母は歌と楽器だけ。姉達は、錬金術だけ・絵だけ。
兄達は、剣術だけ・物語を書くだけ。
そして、末っ子のヒロインは、オールマイティ。
そりゃあ、ヒロインは、辛いよね。
そして、家族はみんな、ヒロインに嫉妬しちゃうよね。
歪な家族から抜け出せて良かったね。
自己満足の愛は相手を不幸にする
リリアーヌは天才である。世間も知っている。知らないのは本人だけだ。
両親と5人の兄姉。それぞれ別々の才能のエキスパートである彼らから指導を受けつつも決して褒められることがない。どれだけいい結果を出しても…なにがしかの欠点をあげつらいダメ出しをしてくる。落ち込んでも リリアーヌは前向きにもっとがんばろうと自分を奮い立たせる
誕生日に欲しいものを聞かれ、一言だけでも褒めてほしいとこの時だけねだっても認める成果があったらと断られる。心は折れていく。
回りは 家族がべた褒めで彼女を溺愛していると知っているが、本人にしてみれば“それ誰の事?”である
そんな時遠縁の女の子ニナが養女にくる。リリアーヌだけが知らなかった。そしてその拙いマナーや色々を褒める家族。リリアーヌは一度も褒めてもらったことが無いのに。
そして狩猟会 事件は起きてそして…リリアーヌの心が折れた。そして逃げる
前半はつらい、ただただつらい。なぜ家族がここまで娘を傷つけるのか。自慢だと回りにひけらかすのになぜただの一度も褒めてやらないのか
フレドとの出会いが救いだった。本当によかった。才能溢れるまさに天才なのに常識を知らないリリアーヌはフレドと出会えたから無事でいられたのだと思う。リリアーヌからリアヌになり、冒険者になった。自己評価が異常に低いからトラブルに巻き込まれるが、それでも回りに“認められる”幸せの中で生きていく。もっと幸せになってほしい