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Posted by ブクログ
あとがきでも書かれてましたが「あの鷹野が公安に!?」「十一課のシリーズの方はどうなっちゃうの?あれ(「天空の鏡」)で終わり?」とうろたえてしまいましたが、なるほど殺人分析班シリーズから約四年後という設定なんですね。
ただ、鷹野は非情になれなさそうだし「大事の前の小事」とか考えられなさそうなので、公安で上手くやれる気がしない……と思ったら、案の定それが原因でやらかしちゃったりして、あの頼りがいのある鷹野のあまりな体たらくはちょっと残念な印象。
中盤から刑事課で培った筋読みを活かして挽回していきますが「殺人分析班」ほどインパクトのある活躍がないような気もします。また、肝心の「鑑定士」の存在がヴェールに包まれた状態で終わってしまったり、何より肝心な鷹野の元相棒(後輩)の沢木の件も全く進展がなく、上下巻の上巻的な感じで終わってしまったため、消化不良感が結構強かったかも。
裏を返せば次巻以降、心残り案件でどれだけ強烈な展開を見せてくれるかが、このシリーズ(「公安分析班」)の印象に繋がるのかなーとも思います。
もう一つ難点をあげるとすれば「公安分析班」のキャラは今のところ「殺人分析班」に比べて皆真面目で堅い印象なのが少し物足りないかも。少しずつ意外なパーソナリティを見せてくれたりするのでしょうか(公安という組織的にちょっと難しそうですが……)。