【感想・ネタバレ】女性失格のレビュー

あらすじ

寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい――
女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作!

わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略)
男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。
これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より)

これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。
女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか?
太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これ絶対私好きだろうな〜と思っていたのですが、ほんとによかったです。
女性性にフォーカスした作品で、きちんと母性とか処女性との対比(違い)も意識して描かれていました。

たぶんこれあまり売れてない(流通してない)ような気がするのですが、なぜ!?と不思議なくらい。

若干、終わり方がふわっとしているような気がしますが、話の展開というよりは要素や描き方が面白い作品なので、個人的にはあまり気にならずでした。

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すきなひとは、死にました。そうして、わたしだけ助かりました。

女にあるまじき女です。母親になれなかった、なろうともしなかった、出来損ないの、不完全な女です。女の恥。罪深き女。恥の女。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚について、「男と女が為すことですから、これはもう、過ち以外の何物でもないでしょう。」「人間同士が為すことだから、その行為自体が過ちである」という言葉がとても印象的でした。

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2022年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とんでもない女の話なのだろうと読んでみたけど、共感できる所も多かった。
いつも寂しいような、結婚した時にもう寂しさを感じなくていいと思った、結局男も女も自分が可愛い…
小さい時から人間不信だった葉湖が良夫と結婚して幸せそうな描写は、微笑ましかったけどな…
裏切りは本当に心を殺しますね…
葉湖さんは、実在されてて、もうお亡くなりになられてるのかな?
作家にはなれなかったけど手記が世に出た事は彼女にとってよかったのではないかな。

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2024年03月19日

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