あらすじ
身も心もくたくたになるまで、仕事に明け暮れてきた日鞠。ある日ついに退職を決意し、亡き祖母との思い出の街を探すべく、北海道を訪れた。ふと懐かしさを感じ、途中下車した街で、日鞠は不思議な魅力を持つ男性・孝太朗と出会う。薬膳カフェを営んでいる彼は、なんと狼のあやかしの血を引いているという。思いがけず孝太朗の秘密を知った日鞠は、彼とともにカフェで働くこととなり――疲れた心がホッとほぐれる、ゆる恋あやかしファンタジー!
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Posted by ブクログ
薬膳カフェのご飯は美味しそうだし、過去の記憶を日鞠が辿っていくのが良かった。孝太郎の塩対応さと類のチャラさの対比が見ていて面白い。家族愛にも心を打たれた。
Posted by ブクログ
うわー、これ、最高に私好み。
もっと早くに読めばよかったー。
祖母との思い出の地北海道北広島市を訪れた日鞠。彼女が出会ったのは狼のあやかし孝太郎と狐のあやかし類。もう、この2人が最高に魅力的。
あやかしを見ることができる日鞠が、彼らのカフェで働きながら、もたらされるあやかしたちのトラブルの解決に奔走する一生懸命で優しい姿にもほっこり。
孝太郎や類、豆腐小僧の豆ちゃんに茨木童子も素敵。
さて、引き続き2巻へいこう。
3巻も早くー。
ほっこり
程良い長さでほっこりできる作品です。
頑張り屋であるが故に仕事で疲弊してしまった主人公が、思い出の地で新しい出逢いと共に立ち直っていくお話。実はあやかしが見える能力もあり、人間にも動物にもあやかしにも分け隔てなく接する主人公は好感度大です。続きも読みたいです。
風景や薬膳カフェのメニューなどもイメージできるくらい丁寧な文章で書かれていて、まさにカフェで読むのにぴったり。主人公が働く薬膳カフェに行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
主人公の日鞠が頑張り屋なのに報われず、祖母と暮らしていた町に戻ってきてようやく居場所を見つけることができて、ようやく安堵。
孝太朗と打ち解けるまでは多少時間がかかったけれども。
初手から体調不良を月のものだと彼に見抜かれるあたり、本当に不憫。
女性作者さまだからこそ書ける描写。
ここを乗り越えたのだから、その後のあやかしの暴露や同居の件も受け入れられるよ、それは。
まあ、この見抜きはイケメン特権かつ薬膳カフェ店主だからこそ許されたことだとも思う。
薬膳カフェのお客様は、人間だけでなくあやかしも。
あやかしが見える日鞠は、カフェ店員として新たなスタートを切ることに。
出てくるあやかしたちが可愛らしくてほっこり(茨木童子はさておき)
豆ちゃんが特に可愛すぎる。
日鞠と同じ頑張り屋さんだから、余計応援したくなるというか。
おばあさんとの邂逅シーンはこちらも本当に泣けました。
想いが通じてよかった!
しかも、登場するあやかしが絶妙にマイナーを攻めてきているところがにくいなと。
有名どころを本当に絶妙に外しに来ている感じが。
酒呑童子じゃなく茨木童子を出してくるあたりとか、最初のあやかしが豆腐小僧なところとか。
ヒーロー二人が狼と狐のあやかしということで、割とメジャーだからかな。
もっとも、孝太朗に関してはもう一段隠していた件はあったけれども。
この件も絶妙に作中に伏線が用意されていたので、回収されたときに驚きました。
狐の彼との違いはこれだったかと。
ぶっきらぼうなところもあるけれど、基本的には優しいし誠実な孝太朗。
ライバル(!)も忠言もあったけど、変わらず思いを貫き通した日鞠。
二人とも本当にいい子たち。
途中、日鞠の家族の問題も、彼が抱えていた後悔のこともあったが、それらを飲み込んで受け止めて、そうして結ばれて本当によかった。
恋の決着はつかないかもしれないなと思っていたので、諸々の問題を解決してから結ばれた展開には大満足。
開き直ってからの孝太朗は溺愛を隠さなくなったし。
熱い暑いアツイなー!!
いやもう本当にお幸せに!
きっと日鞠のおばあちゃんも喜んでいると思うので。
Posted by ブクログ
ブラック企業に6年も働いたなんて凄すぎ!!
でもドクターストップかかって休職じゃなくて退職って決め所が凄いな
しかも家族には内緒で北海道に旅立つ
おばあちゃんとの思い出の土地なのに何も思い出せないなんて辛いよね
でもそこで出会い、思い出のスケッチブックが描き足されていき
恋もしていく
記憶を失ってたのに戻していくなんて凄いよ
今後も楽しみだなぁ〜
存在するかも・・・
実店舗で購入。ブックライフではないのですが・・・
北海道が好きなひとにおすすめしたい。無さそうでありそうなカフェの設定。
ブラック会社勤めだった不遇の主人公。あやかしの血を引くカフェ店長と店員兼大家。
北海道へ手がかり少ないまま動く行動力がうらやましくもあり心身の不調の時は本能のまま動いていいんだなと感じました。一方でスケッチブック片手に記憶を繋ぎなおす行動は強いな~とも。記憶あいまいだったりするところは掘り返さないようにしたいところ、原因はあるけれど解決しながら自分の心と記憶と家族がつながってよかった。最後に家族の絆も取り戻し、自分の居場所を見つけ恋人のもとに戻った主人公へ最後の最後にうらましい~と思いながら本を閉じました。
Posted by ブクログ
スケッチブックに描かれている場所はどこなのか。
探しに出かけて、それっぽい場所にあたる。
そして衣食住までゲットという、ありがたい話w
訪ねてくる特別なお客さんの持込み問題は
ちょっと面倒なものばかり。
けれどその後、ふんわりしたものがあります。
この恋路(?)はどうなるのか、も気になりましたが
きちんとそこも終了。
弟が、いい仕事(?)してくれたような
ちょっと違うようなw
Posted by ブクログ
ブラック企業を退職し、亡き祖母との思い出の地を探すべく北海道を訪れた日鞠は、ふと懐かしさを感じて途中下車したある街で、薬膳カフェを営む孝太朗という男性と出会う。思いがけず彼の秘密を知ってしまった日鞠は、彼とともにカフェで働くことになり……。
あやかしの男性が営む薬膳カフェを舞台に、ブラック企業とで疲弊した女性が心を癒し、過去を取り戻していく恋愛ファンタジーです。
主人公が頑張り屋で、(コロポックル以外なんかあんまり北海道っぽくないあやかしが多い気はしますけど)でてくるあやかし達も可愛らしくほっこり。
カフェメニューの薬膳茶やランチもおいしそうで、心惹かれます。
今まで人や家族に迷惑をかけないようにと気を張って生きてきた日鞠が、これから思い出の街で愛する人とともに幸せになれらばいいな。ふんわりあたたかなラストで良かったです。