【感想・ネタバレ】世界のマーケターは、いま何を考えているのか?のレビュー

あらすじ

Z世代、コミュニティ、カルチャー、メタバース、D2C.......。
ブランドリサーチのプロが教える、マーケティングの最前線!
激変する時代の中で、マーケターには何ができるのか?

最近、前のようにモノが売れない

そんな声をよく聞くようになりました。

それもそうです。市場が成熟し、モノやサービスが溢れている中で
「まだ行き渡っていないけれど、『みんなが欲しい何か』がある」と
いう考え自体が幻想に近い。

さらには、SNSを通じて企業のふるまいそのものが、
消費者から見えるようになり、企業のマーケティングの役割は
大きく変わろうとしています。

では、どうすればいいのか。

本書では、
Nikeは、なぜ「チーフ・サステイナビリティ・オフィサー」を設けたのか?
リアーナが立ち上げたFentyが、なぜここまで支持されるのか?
百貨店Selfridgesは、なぜ店内にスケートボード場をつくったのか?

など、100以上の事例を通じて、その答えを探っていきます。

世界のマーケターの取り組みからマーケティングの
〝新たな可能性〞と〝面白さ〞を見つけたいと思います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世界のマーケターは今何を考えているのか
メモが消えてしまったので殴り書き。
この本では現在の市場の変化から今のマーケティングのあり方を提示を柔らかく行なっていた。
現在の市場はYouTube、ネットフリックスなどコンテンツが多様化したようにいわゆる平均的なマスが薄れ,個人に見せる考え方が重要になっている。個人をどうブランドビジョンとブランドの事業に共感させるかなどだ。また社会問題についても取り上げていた。
SNSによって人とのつながりが鮮明に可視化されたことによって,つながっていないことへの孤独が感じやすくなっている。元来集団で行動していた人間にとって阻害はストレスを感じやすいものだ。これらの要因から若者のメンタルヘルスに問題が生まれている。そういった世界であるからこそ、空港のように混雑し、いつ誰と肩がぶつかるかわからないsnsが普及した今だからこそ、安全で穏やかな空間に需要が生まれているそうだ。サウナ,シーシャ,キャンプなどがそれに当たる。もしかしたら今後メタバースでそういった空間が生まれる可能性もあるだろう。
そういった社会の中で組織の人材に多様さは不可欠だろう。先に触れたように,平均的なマスが壊れかけている今,異なる視点が混ざり、生まれるクリエイティブが必要だ。これが優れたアイデアを生み出すことにつながる。ネットフリックスが多様なコンテンツを生めるのは、人種,性別,障害の有無などの垣根を超えた人材がいるからこそだ。ニトリが取り組んだ障害者への視点を車椅子生活の障害者ではなく,長時間座ることへの有識者として扱うという話は、関心し、視点を変えることによるメリットを感じた。
長くなったが,多様さが認められるべき論理が分かりやすく,終始納得感を覚える本であった。メンタルヘルスへの課題について個人的に感じていたが,一般化され、対応すべき問題として扱われるほどだとは知らず、学びになった。メンタルヘルスには、セロトニンなどの分泌に関わることから乳酸菌による腸活が勧められているなどの雑学的な学びもあり,とても満足感のある一冊であった。

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2023年02月20日

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