あらすじ
「おざなり」「なおざり」はどう違う? 「よろしかったでしょうか」は間違い? ふとした瞬間、「あれ、この日本語の使い方で合ってる?」と頭によぎり、うまく言葉が出てこなかった経験があなたにもあるのではないでしょうか。本書は、『三省堂国語辞典』の編集委員が、そんな日常でよく使われる日本語の疑問に答えた1冊です。「『普通においしい』って、どんな意味?」「『こんにちわ』か? 『こんにちは』か?」など、長年の疑問が解消されること請け合いです。「国語辞典を作っている私は、ネット上などでいろいろな質問を受けます。『こういう言い方はOKなのでしょうか』と深く悩んでいる人もいれば、『こういう言い方は許せませんよね?』と息巻く『警察側』らしき人もいます。本書はとてもささやかな本ですが、読み終わる頃には、ピリピリした気持ちがなくなって、『日本語って、そんなに怖くないんだな』と、楽になるかもしれません」(本書「はじめに」より抜粋)
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Posted by ブクログ
ーーーことばが正しいかを決めるのは、あなた自身。
表現に愛着があれば使えばいいし、嫌なら使わなくてよい。
自分の考えを一番うまく表せることばこそ「正しい」と言える。
自分の感覚を信じて、相手に遠く表現を目指そうではないか。
ー★ー★ー★ー
「お義理」と「義理」では全く意味が異なる。
お義理は、相手を謙遜して言う言葉で、義理は人として守らなくてはいけない掟。
「お」をつけるかつけないかで意味が変わるのだなとはじめて知った。
ーーー
そして
①感謝するときは行動してくれた相手を主語
②敬意は自分を主語
にすることで表現が強調される
例えば、
「あなたが手伝ってくれたから(①)、私は嬉しいかった(②)」
Posted by ブクログ
「なるほど」について調べていたらこちらの本にたどりつきました。
「なるほど」が失礼な相槌だというのはフェイクマナー、との説明がありひと安心。
もっと日本語に優しい世の中になればいいのにな、と思いながら読み終えました。良本です。
Posted by ブクログ
どっちの言い方も間違っていません、明治の文豪もこう書いていました、など「結局どっちなんだい?」と最初はやきもきしていたが、読み終わる頃には本当にどっちでもいいんだと気楽に思えるようになった。
文中にもあったけど、国の名前の読み方が一つに決まっている文化じゃないんだもの、確かに仕方のないことだなぁと思う。
時代によって変わっていくのも面白い。
営業マンが「〜でしたかね?」と過去形にする謎も解けた。
面白かったし、人に薦めたいけど、元々ある程度言葉のセンスがある人じゃないと難しいかなと思う。
文章も難しくないし、一つ一つのトピックが短いので気軽に読めてよかった。