あらすじ
『第一回fujossy小説大賞・春』審査員特別賞受賞作、美麗イラストと書き下ろしSSが加わり待望の電子単行本化!
平凡なサラリーマン・柏原は年下の恋人に浮気された憂さを晴らすためにゲイ専門のデリヘルを呼ぶが、待ち合わせ場所に現れたのは部下の遠野だった。
偶然の出来事をきっかけに互いに惹かれあっていく二人だが、大人であるからこそこれまでの経験が邪魔をし、素直になれない……。
不器用な大人たちのラブストーリー。
※本作品は同タイトルの分冊版1~8巻の本文に書き下ろしSSとイラストを追加したものです。
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もう少しイチャイチャしてほしい
柏原衛(40)部長。ゲイ。幼い頃の家庭が地獄すぎる。
遠野進一(30)部下。ゲイ専門デリヘルに務めている。実はノンケだがアナルが好きでデリヘルをしている。妹の為に会社の金を横領したのを、会社の人間に知られて口止め料として抱かれている。柏原のことがめっちゃ好きで、柏原と春也の思い出エピソードを、春也と自分を置き換えて妄想してる。遠野の家庭も地獄。
春也(33)バイ。美容師。柏原が5年付き合ってた相手。柏原が世間体を気にして、夜に映画館に行くくらいで昼間にデートしてくれなかったり、友達に紹介したいというお願いを断られたのを理由に、女と浮気して妊娠させた。別れたくない、と柏原に縋る。
寺岡 ゲイを見下してる。鶏ガラお化け。遠野の横領をネタに脅してゲイ専門デリヘルにぶち込んだ。洗ってない体で遠野を抱く。
遠野の遠慮がちなお誘いが可愛い。
だけど、柏原と春也の関係性も好き。
途中までだけど、攻め一人×受け二人みたいな構図になってて大好物。
遠野が本業と副業で稼いだ金が、あんなクソ妹の生活費になるのが胸糞すぎた。ずっと働けよって思い続けながら読んでいたけど、書き下ろしショートストーリーで働き始めたのでよし。
エロは、柏原×遠野は少なめです。終盤に一発。書き下ろしストーリーで二発くらい。
柏原と春也はなし。
寺岡と遠野は二、三度。騎乗位と鞭で太腿をスパンキングする程度。
攻め視点と受け視点のタイミングがバッチリ。この話はこっちの視点でよかったー! と思う感じ。
別目線のプロローグが2種類ある
元々はマンガ版を無料サイトで好きになって購入。
今回、ノベル版を読むとマンガ版はかなりエピソード絞っての作品だった事を知りました。
マンガ版では描かれて無かった遠野の過去がとにかく切ない(涙)
ただ、気になったのは単行本版と分冊版のプロローグの違い。全く別の2パターンをそれぞれに掲載。
私は先に分冊版の柏原&雪也の甘々プロローグを読んでいたので単行本版の遠野の思いバージョンに「あれ?」
~本編がいきなり柏原の激昂、別れシーンだったので...「えっ👀⁉️」
分冊版の甘々プロローグがあってこそ柏原の『裏切れた』感に同情しちゃうし、春也とは復縁できない、[ノンケ]遠野にも踏み込めない柏原の葛藤が解ります。
単行本版にはプロローグ2本両方入れて欲しかった。
(ちなみに単行本版は一章多い)
分冊版①だけ別買いしようかな~