あらすじ
ふだん自由自在に扱っている(ように感じる)日本語なのに、一旦気になると疑問は尽きない。漢字から平仮名を生み出したのはいったい誰? 「稲妻」はなぜ「いなづま」ではなく「いなずま」か? 「1くみ」「花ぐみ」など「組」が濁ったり濁らなかったりする法則とは? ()【】『』といった多くの括弧をどう使い分ける? ことばのスペシャリスト集団・国立国語研究所が叡智を結集して身近ながらも深遠な謎に挑む、人気シリーズ第2弾。いたって真面目、かつユーモア溢れる解説で日本語研究の最先端が楽しく学べる!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1冊目の「日本語の大疑問」がとても面白かったので、続編も買ってみました。2も非常に勉強になるし、興味深かったです。
長さには関係ないのに、「1ミリも~~ない」という言い方、私もよく言います。全然~~ない、という意味を強調するときに使います。「それは日本語として間違っている!」とかではなくて、これまでだれがどんなときに使っていたか、事例を紹介していたりして面白い。政治家もけっこう使っている。蓮舫氏が国会で、与党を批判するときに「1ミリどころか0.1ミリも説明できていないじゃないですか!」みたいなことを言ったとか笑。議員が疑惑を追求された場面で「1ミリどころか1ミクロンも関わっていない」と言ったとか。おぉ!どんどん単位が小さくなる~!昭和には1センチとか言っていたのが、どんどん小さくなってるみたいです。これからは1ミクロンが主流になるかも?
あと前から私もモヤモヤしていた、「GO TOトラベル」は英語の文法としては間違っているのになぜ日本で定着したのか、とか、興味深かったです。
ムショ帰りの「ムショ」は実は刑務所のことではない、というのはびっくりです。ムショって、「むしよせば」から来てるんだって。
あと、英語で「現在完了形」を学習するとき、すごく難しく感じるけど、実は日本語の助動詞にもかつては「現在完了」を表すものがあったらしい。「~~たり」とか「~~ぬ」とか。古典ででてくる語尾の形ですね。これがだんだん、日本では存在理由が薄れていって、使われなくなったというわけです。
とっても興味深いと思いました!