【感想・ネタバレ】重力と力学的世界 下 ――古典としての古典力学のレビュー

あらすじ

ニュートンの力学は、ダランベールやラグランジュ、ラプラスによって数学的に改鋳され洗練されることで今日言う「ニュートン力学」へと変貌を遂げた。また地球の運動をほぼ完全に解明し、太陽系の安定性を理論的に証明することによって万有引力論への懐疑を一掃した。それは同時にニュートン自然哲学の根底にあった神学原理を物理学から追放することでもあり、ここに力学的世界像は確立される。しかし力学的自然観は、場の理論の登場で19世紀にその限界を明らかにする。そのことは、光や電磁気現象の力学的解明を目指したケルヴィン卿の挫折に示される。著者一連の科学思想史の原点、記念碑的著作の待望の復刊。

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Posted by ブクログ

下巻は上巻よりも物理学色が強くて読むのに苦労した。

物理学というものも社会状況や思想の中で生まれ、その中で影響を与えたり受けたりしながら現代の物理学になっていったのだなということが知れた。

思想的な変遷はある程度追えたが肝心の物理がよくわかってないので物理学を勉強してから再読したい。

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2025年08月09日

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