【感想・ネタバレ】雨上がり月霞む夜のレビュー

あらすじ

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。がさつだが情に篤い秋成と、死者や妖しと交流する力を持つ雨月。二人は言葉を話す兎「遊戯」との出会いをきっかけに、不可思議な出来事の数々に巻き込まれることに――。掛け軸から飛び出す金鯉、哀しい恋物語に、罪の果てに鬼になった男まで。二人と一匹がたどり着く、優しく切ない真実とは。直木賞作家が江戸怪奇譚の傑作『雨月物語』を大胆に解釈した、切なく幻想的な連作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『雨月物語』というのをモチーフに作られた物語らしい、、というのを終盤になって知りました。

もともとの話を読んだことないので妖物語として読んだのですが、ストーリーはおもしろかったです。
雨月の正体が分かった時はぞくっとしました。
所々に和歌とか古文みたいなのが出てきて詳しく説明もしてくれてるのですが、、
ちょっとむつかしかった印象。

雨月物語を知っていて和歌や古文にも興味があったなら、もっと楽しめる作品だっただろうなー。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 短編連作にしても、どうにも似たような話ばかり続くな……?と、思っていたら、なるほど、「雨月物語」がベースになっていたわけか、と納得。「吉備津の釜」のクライマックスシーンくらいしか覚えていないために比較を楽しむなんてことは出来ませんでしたが、「雨月物語」をしっかり読んでいれば、全く違った印象や驚きをもって読めるんだろうなぁと感じました。和歌や古典に通じていれば、またしかり。己の浅学ぶりが勿体ない一冊でした。
 とはいえ、何も知らないなりに違和感を覚えながら読み進んだ先の、最後の二編での伏線回収は実に見事です。
 そしてウサギの遊戯が、偉そうで生意気な態度といい、所作といい、とにかく可愛い……もふりたい……(笑)

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2022年01月23日

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