【感想・ネタバレ】京大というジャングルでゴリラ学者が考えたことのレビュー

あらすじ

ゴリラ学者が思いがけず京大総長となった。世界は答えのない問いに満ちている。自分の立てた問いへの答えを探す手伝いをするのが大学で、教育とは「見返りを求めない贈与、究極のお節介」。いまこそジャングルの多様性にこそ学ぶべきだ。学びと人生を見つめ直す深い考察。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大学における論点が明確にまとまっている。世界の大学事情もよく分かった。
「京都大学の知を生かすために」に書かれた、西田哲学と今西自然学(霊長類学の始祖である今西錦司)の共通点、「あいだの論理」、四論(レンマ)、ハレの世界とケの世界、「見立て」などはとても興味深い。
「古くて新しい思想」を利用して、世界を再構築することこそ、大学の役割ではあるまいか。との筆者の意見に納得。
この10年で、いまある職業の半分がなくなると言われている。それを見越して、まだ現れていない夢を描き、それを現実にできる能力を磨くためのヒントといえるだろう。

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2022年04月02日

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