【感想・ネタバレ】パレット文庫 秀麗学院高校物語22 少年昭和奇譚のレビュー

あらすじ

東京の名門校、秀麗学院高校三年の不破涼(ふわりょう)は、天涯孤独の身の上だ。その涼が、近所のお屋敷町に住む少年を、家庭教師するようになった。彼の家は、昭和初期に建てられた、優雅でレトロな煉瓦(れんが)造りの大豪邸。正門をくぐった向こうは、まさにイギリスを思わせる美しさであった。涼は、その家に通ううち、屋敷と現実の世界の間に、ある種の時間的な隔たりが生じていることに気づく。一歩踏み入れた邸内は、いつだって懐かしく、優しく――古き良き昭和の想い出でいっぱいだった…。しかし、ある夜、閉ざされた大門の向こうで、涼が目にしたものは、信じられないほど荒廃しきった、まるで――幽霊屋敷のような姿だった!

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