【感想・ネタバレ】矢印のレビュー

あらすじ

演出家、劇作家、俳優、映画監督、小説家とマルチに活躍する松尾スズキ、三年ぶり待望の新作小説。
放送作家見習いの「俺」は、十年間師匠と仰いでいた人物が自殺した日、映画館で偶然出会った女・スミレにいきなり結婚を申し込む。スミレは離婚したばかりだった。
することのない俺とスミレは、酒浸りの日々を送るようになる。
そんな中、俺を捉えて離さないのは、師匠が手首に入れていた矢印形の刺青のことだった――。
次々と地獄の扉が開いていくような男女の転落物語でありながら、どこかに人間存在を見つめる苦い笑いがにじむ松尾ワールドの真骨頂。

(本文より)
今、自分に必要なのは、人生をなめている女だ。
酔っぱらってくれ、俺のそばで。
あと一時間でもいい。一五分でもいい。
いや、今わかった。
俺には俺より酔っ払ってくれている人間が、隣に、必要なのだ。
もう、ずっとそうだったし、きっと今日からもずっと。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

星野源さんが好きで、所属する大人計画に興味があって手に取ってみた。
今までに読んだことのない本で、新鮮な気持ちで読めた。
アルコール依存症の怖さ、ダメな人間。
弱い人間。
何をもって不幸で、何をもって幸福なのか。
人の弱さとか色々感じて複雑になった。
たまにはこう言う作品を読むのも良いなと思った。

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2021年12月12日

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