あらすじ
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データの集計も分析も、思いっきりExcelの得意領域です。なのに、次のような状況に陥っている人が大量にいるのは、何故でしょうか?
・単なる「力技」集計になっていて、時間だけを無駄に浪費してしまう
・時間をかけて出した分析結果から得られるものがなく、データを仕事に全く活かせない
それは、自分が得意な機能、あるいは使いこなせる機能だけで対処しようとしているからです。ピボットテーブルも関数も、それぞれ便利な機能であることは間違いありません。但し、それぞれ得手不得手があることも事実でしょう。大事なのは、適材適所に各機能を使い分けること。
ピボットテーブルも関数も、パワーピボットもパワークエリも、ケースに応じて良いとこ取りで使い倒す。Excelを全方位的にフル活用する。それが正解です。
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Posted by ブクログ
会社では計数担当という業務についています。あるいは管理会計。
肉体労働的数字作成、つまりエクセルによるコピペを両手で足りないファイルをオープンクローズしつつ、数字を集計し、部署別・商品別の収益性を計算するような仕事です。
でも自分の雑でそそっかしい性格故、時にコピペの貼り付けミス、時にもともとの式を消す、ファイルのバージョンを分けず、直したファイルのBEFORE/AFTERが分からなくなるなど、もうただの数字集計なのに夜中の2時になってもなお終わらない、そういう日々を過ごしていました。
たぶんそのような日々が転職してから2年程。
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どうにかせねば、と思い立ち、ロジカルシンキングなどの本を読みつつ、先ずは手元の手順の効率化に挑みました。手数を減らして余分な動きを減らすのです。
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また、自分の性格を認知した後は、ミスは起きてしまうという前提から、できるだけコピペ作業は自動でできるようマクロに挑みました。
元SEとは言え、そこから慣れてモジュールが溜まってくるようになるまで、これまた3年程経ったでしょうか。
ちなみにそのころ読んでいたマクロの入門書は『3時間の仕事がたった3秒で終わる仕事術』というものでした。
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そしてこの仕事をするようになって10年。相当慣れました。一人部下もできました。
ただ、今度は自分の作ったマクロの読みづらさや非一貫性が気になり、もう少し美しい自動化世界を作れないかと読んだのが『EXCEL VBAを超効率化するプログラミングテクニック』という本。
これ、要するに、VBAで使いまわしがきくようにライブラリを作る、というような世界です。
その麗しい成り立ちに憧れたものの、日頃の業務と並行してそういうのを作るのは難しそうだと感じました。
また、うちの会社は海外拠点ひっくるめてのIT環境が複雑で(昔だとシンクライアント、未だとヴァーチャルデスクトップとかいうそうです)、ライブラリをadd-inファイルで実現するというのが、どこにファイルを格納しているのか・できるのかを私自身が分からない。
ということで、ここを突き詰めることに消極的になりました。
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そんな時に出会った本が、先日読んだ『Excelパワーピボット』 。
これは凄かった。最近耳にするパワーBIというのも興味はありますが、エクセルを使い倒し、RDBとDAXをフル活用する。
この本に従いつつ、隙間時間に色々試してみていますが、道半ば。
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そしてようやく本書。
上の『Excelパワーピボット』と比べると、より網羅的・総合的な作りかと思います。
集計とは何かとか、ピボットテーブルの作り方から丁寧に教え、パワークエリやDAXまで行きます。ただし内容は広く浅く、かもしれません。
そういう意味では個人的には『Excelパワーピボット』の方が学び甲斐があった気がします。
本書での学びは条件付き書式ですかね。知ってたけど、こういう使い方するのは知らなかった。
より具体的に言うと、アイコンセットやデーターバーです。まあ知らなかっただけですが、いつもピボットテーブルと数字だけで満足していましたが、こういうのがあるだけで少しビジュアル的に解像度が上がります。
早速、作成しているレポートに取り入れています。
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ということで当方のしょうもない歩みを振り返りつつ、本書の内容をリンクさせてみました。
そのほか本書、グラフの使い方などはなかなか良かったし、網羅的なので、辞書的に使えばよいかなと思います。