あらすじ
古代ローマのカエサルのガリア遠征に始まり、フランク王国、ペストの流行、百年戦争、ルネサンス、絶対王政、フランス革命など、常に世界史の中心に位置してきたパリ。「芸術と文化の都」として、世界で最も多くの旅行者を惹きつけている。その尽きせぬ魅力の源は何か。歴史を彩る王たち、たび重なる戦争と疫病の危機、そして文学や思想、芸術、建築……。フランス史の達人とともに訪ねる二〇〇〇年の歴史の旅。
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Posted by ブクログ
全く同名の書籍が講談社から同一フォーマットで出ているが、本書はコロナ以降の出稿で時点がやや新しい。また講談社現代新書の方が観光者を読み手として想定しているのに対し、本書は主にパリの都市計画の変遷にスポットが当てられており、特に第二帝政下のオスマン知事によるパリ都市改造の記述が豊富。実際にパリを訪れると著者の指摘を実感でき、単なる観光とは別の視点で楽しむことができた。
Posted by ブクログ
魅了してやまないパリの有名建築物、街の構造、都市計画など街ができた経緯に重点をおいた作品。
ナポレオン三世とオスマンぐらいしか知らなかったため、こうゆう作品を待っていました!と大満足。
フランス革命など有名な歴史、人物、事件はあっさりした表現にしたことで読みやすくなっている。
読み進めていくごとに中世の情景が現在のパリに近づいていく早送りのタイムトラベルしたような体験が快感であった。
Posted by ブクログ
パリの土地についての歴史。中世とかも面白いけど…個人的に近代史が面白かった!実際パリに行って、テラス席出せるほど道が広かったり、みんな話しながらゆっくり食べてるのが日本と違うな〜なんでだろう?と思っていたので、その点を学べて良かった!
Posted by ブクログ
パリの歴史をざっと網羅できてよかった。
時系列ではあるものの、宗教・政治・芸術・学問など、テーマが統一されていない中で時間が流れていくような構成になっていたので、ちょっと読みづらかった。(慣れたけど。)
パリはかなり昔からデザインされた街という点で特殊なのだと感じた。
山手線一周ほどの広さなのにかなりの区があって、それぞれ特徴があったり、右岸と左岸で雰囲気が違うのはそうしたデザインされた街だからこそなんだろうなと思った。
パリ左岸は学問が発展したエリアということで、フランスの学問の歴史が書かれていた。
ワインがやや学問チックだったり、ミシュランが評論チックだったりする理由がなんとなくわかった気がする。
また、中世のフランスの識字率(日本と比較したもの)と、フランス語教育についても興味深かった。
歴史や格式を重んじるフランスは言語にもルールをしっかり定めているらしい。
そうした理由からフランス人はフランス語に誇りを持っているのだろうと感じた。(フランス人はフランス語しか話さないと言われているのはそうした背景もありそう)
あとはフランスは万博の影響が大かったことも驚き。
フランスでジャポニズムが流行っていたのも知らなかった。
Posted by ブクログ
フランス史をざっくりとパリの街と共に学べる。なんだかんだでナポレオン3世の功績がすごいんだなと実感。あとエッフェル塔って結構最近だったの知ったの驚き。