あらすじ
流刑島――。チュールが浜で助けた美しい青年・レイはその頭脳と力で島の権力を手に入れる。「俺にできないことは、何もない」と事もなげに言うレイの目的は、島を脱出し、都に戻ることだった。「おまえも一緒にこい」と言ってくれたレイ。でも彼には都に想う女がいる。チュールは気づいていた。泣きたいくらい、優しく強い気高いこの男を愛し始めていることに…。
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Posted by ブクログ
鈴木さんの『東京あまとりあ』が、私のお口にはちょっと合わない作品だったので、不安を感じながら読み始めました。結構なファンタジーというか…。
ぱらぱらっと捲って、女装ものか………と。
でも買ったからには読む、な主義なので期待せずに読み始めたら、
結構面白いんですけど。
陰謀により流刑にされた王族レイを、流刑囚だったチュールが拾い看病
します。復讐のために策を練り、無謀とも言える島からの脱出をはかり、
流刑囚をどんどん味方につけて、レイとチュールは都にたどり着きます。
そこで夫婦のふりをするため、チュールは女装するんですが、この少年
結構可愛いんですよ…。
わりとウザい系の受かと思いきや、なんだか憎めない。
レイが惹かれるみたいに、なんか私も毒気を抜かれてしまって、純粋に
この子憎めないな、可愛いな、と思ってしまう。
なんでしょうね…優しくて、いじらしくて、一生懸命で。
親友に陥れられたレイの復讐はかなうのか。
その時、チュールはレイの側にいることができるのか。
先が気になって仕方がないので、さっそく読みます。
鈴木さんにしては、桃色度は低めです。