あらすじ
死んだ筈のレイが生きていた――フェルマノワールはレイを暗殺するため、外国の貴族として身を隠していたチュールを捕らえ、レイをおびきよせようとする。しかし、レイは現れない。チュールも口を閉ざしたまま。レイを想う心の強さに、さらにフェルは怒りを募らせる。チュールは逆に、フェルがレイに憎しみ以外の感情を抱いていることに気づくが…!? ラブロマンス第2弾!
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Posted by ブクログ
2巻です。先だって読んだフレブラもかくやな豪快拷問シーンの連続です。
それもフレブラの方は拷問されるのが屈強な攻ですが、こっちは見るからに華奢でなまっちろい受です。
手足全部爪剥がし
手足の指は全部へし折られ
顔面火炙り
全身肉が爛れる程に鞭打たれ
その上に酒と水をぶっかけられ
最後のオマケとばかりに輪●ン
いやぁ…この子は受ですよ。
受なんです。BLで受って言ったら、はっきり御姫さまですよ。
作者容赦なし
助けが当たり前にくるBLなのに、お約束は完全無視。
全部終わった後で、完全に役立たず状態な攻、レイが助けにきます。
レイのせいで拷問にあったというのに、チュールはそんなのを
恨みもせず、なじりもせず、それどころか助けに来てくれたレイに
喜びさえします。
け な げ す ぎ (悶)
そんな健気なチュールを大事にするかと思いきや、この我儘で世間
知らずなお育ちのよい坊ちゃんな王子様レイ…いろいろと取り返しの
つかないことをしていきます。
チュールに惹かれていく自分をなかなか認めない。
認めない癖に、チュールに言い寄る人間に対して激しく嫉妬して、
すねて…本当にこの攻のお坊ちゃんぶりは見ててイラっとするんですが、
困ったことにこのレイも何だか嫌いきれないキャラです。
鈴木さん、キャラ作りが上手い。
フェルマノワールとの確執も上手に組み入れて、その上でそのあたりを
上手に利用して、話はどんどん面白くなる。
もう先が気になって気になって、ページ捲る手がとまりません。