あらすじ
遠くから見ているだけでいい、声を聞いているだけでも胸が高鳴った――。そんなふうに思えていた自分は、もう過去のものだ。園田は梶沢に対する自分の気持ちが、どんどん欲深くなっていくのを知って驚く。梶沢の特別にしてもらいたいと望むようになったけれども、彼は手の届かない場所に行くことになって…。優しい嘘をつきつづける梶沢と、その嘘に気づかぬ振りをする園田の、ピュアなラブストーリー。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
面白かった
園田は、高校~大学の同級生の梶沢が好きだった。
梶沢は小さな嘘をつく奴で、園田は梶沢が嘘をつくのを知っていた。不器用でいじらしいとさえ思った。梶沢は大学を卒業する前にアメリカに行ってしまったが、それも嘘だと知っていた。
数年後の同窓会で再会し、付き合い始めお試しで同棲するが、梶沢が嘘をついているのではと疑ってしまう。園田は嘘に怯えすぎだが、気持ちに共感出来るとも思った。好きだからこそ気になる嘘。でも自分だって小さな嘘や、円滑にするために嘘をつく。
色々考えてしまったが、面白かった。