あらすじ
石油景気に沸く沿岸の町ハンメルフェスト。町に侵入するトナカイをめぐりトナカイ所有者と住人とのトラブルが絶えない。そんななかトナカイ所有者の青年が、本土から島の餌場にトナカイを移動させている最中に狼湾(ヴアリギスンド)で事故死した。数日後、同じ湾で市長が死体で見つかる。偶然かそれとも? 腑に落ちないものを感じたトナカイ警察のクレメットとニーナだったが、青年が死亡した日にクレメットの叔父が撮った写真に怪しげな動きの人影が写っていた。日の沈まない夏の北極圏、北欧三国にまたがり活躍する特殊警察所属の警察官コンビが事件を追う。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「影のない四十日間」の続編。
サーミ人たちの世界に加えて、
海洋油田の開発に欠かせなかった潜水士の世界が舞台。
春になり、トナカイの群れの移動を見守っている最中に、
サーミ人の若者が死亡する。
事故かとも思われたが、捜査をするトナカイ生活のニーナとクレメット。
その後、油田で潤う市の市長が同じ場所で死体で発見される。
ニーナは父も潜水士だったことから、
離別している母親と父親と会いに行くことになる。
一方クレメットは、前回同様、過去に因縁のあった男、
トップクラスの潜水士ともめる。
(下巻へ続く)
Posted by ブクログ
・あらすじ
ノルウェー北部北極圏に近いハンメルフェストが舞台。
若いトナカイ所有者が事故で溺死、そして数日後に市長も同じ場所で死体が見つかる。
トナカイ警察のクレメットとニーナが事件を追う。
・感想
続編らしいけどこの作品から読んでみたけど問題なし。
サーミ人については映画で観たこともあるからちょびっとだけ知ってた(サーミの血、という映画)
トナカイ放牧、トナカイ警察、北極圏の生活など初めて知ったことも多く、これがあるから海外翻訳小説は読むのが面白いんだよね。
どこの国にも近代化の波に勝てない風習があって、結局はそこに住んでる人が「何を求めるか」なんだと思う。
便利、簡便、インスタントなものが悪という訳では無い。
求めるもの、みてる景色、何を大事にするかの違いなんだろうな…。
上巻ではまだ起承転結の起承くらいなので謎だらけ。