【感想・ネタバレ】天使が開けた密室 美波の事件簿1のレビュー

あらすじ

行方不明になった父親を捜すための資金稼ぎに、高校一年生のわたし・倉西美波は日々アルバイトに励んでいる。ある日、バイト先で桐の箱に入ったお皿を割ってしまって、いきなり六十万円の借金を負うことに。そんなとき「寝ているだけで一晩五千円」というとってもオイシイバイトを紹介してもらったものだから、一も二もなく飛びついてしまったけれど、そこでわたしを待っていたのは、死体!? しかも密室殺人事件の容疑者にまでされてしまって・・・・・・。デビュー作「天使が開けた密室」に短編「たった、二十九分の誘拐」を収録した清新な本格ミステリ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作のタイトルのダブルミーニングが素敵。ミステリとしてネタはわかってしまうけれど、主人公のドジっぷりと、ほんわかした作品の雰囲気に癒されてしまう。競歩を題材にした短編も面白かったし。

0
2012年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美波はアルバイト先でのトラブルで、多額の借金を負うことに。
「寝ているだけで一晩5千円」という好条件のアルバイトに飛びついたが、その勤務先で殺人事件に遭遇してしまう。

著者デビュー作。
富士見ミステリー文庫から出ていた『激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室』に短編『たった、二十九分の誘拐』を加え、それぞれ最初のものに加筆修正したものを収録した文庫本。

富士見ミステリー文庫、ライトノベル。
主人公や周りのキャラクタの立ち居振る舞いはまさしく、それ。
帯に、“怖がりだけど健気な美波が、探偵・修矢と奮闘する期待のシリーズ第一弾”とあります、そう、探偵役=主人公ではないのです。
修矢は美波の家のお隣さん。
出会いが最悪だったため、最初は仲の悪い2人(ベタです…ベタな設定、好きです)。
お話自体も美波が軸となって進むし、事件が起き、美波がそれを修矢に持ち込むに至るまでは彼の活躍らしい活躍はありません。
事件が起こるまでも若干長めで、ミステリ!と張り切っていると、若干「まだ~??」とじりじりしちゃいます。
ライトノベルとしては、落ち着いた作風なのですが、ミステリとしては、緩やかな印象。
ドキドキハラハラがもう少しあっても、良かったかな。

主人公含め、周りのキャラクタに愛嬌があるのは、好感を持ちました。

殺人事件ではないけれど、ひとつの事件が起きる、短編の『たった、二十九分の誘拐』の方が私は好きです。
爽やか。

シリーズなので、2作目以降、どう変化していくのかが気になる。
文章と作品の雰囲気自体は好きなので、2作目は読んじゃうかもっ。

0
2013年09月18日

「小説」ランキング