【感想・ネタバレ】サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3のレビュー

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成風堂シリーズ第三弾5編。表題作『サイン会はいかが?』 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。『取り寄せトラップ』同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。『バイト金森くんの告白』杏子が幹事となった飲み会で各自受けるネタ披露。多絵の「付録の悲劇」の流れから金森くんの失恋?告白が鈍い男の相談になる。

『君と語る永遠』母親と暮らす少年の話が心に沁みる。

今回は、舞台が駅ビルの六階にある書店・成風堂に戻り書店の裏話。しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵のほほえましいやり取りが再開。短編集の方が内容が絞れて構成にスピード感があり、読みやすくわかりやすかった。『本屋の謎は本屋が解決』多絵ちゃんにまた会いたい。

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2013年10月08日

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成風堂通信を同梱している。
サイン会が11月10日だというが、曜日が書いていない。
何年かも書いていない。今年の11月10日に訪問してみよう。
ところで住所は何処なんだろう。

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2012年03月04日

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前作の長編では評価を下げたけれど、気を取り直して再挑戦。うん。やっぱりこのシリーズは短編の方が断然面白い。主人公の書店員・杏子を通して、知られざる書店員の日常が描かれ、一見小奇麗で穏やかで整然としていそうな本屋さんの仕事も、実は重労働なうえに時間に追われていて大変だということがとてもよく伝わる。このリアリティと、平凡そうな日常に起こる取るに足らない(でも不可解な)謎を書店員が解くところが一番の魅力だと思う。【以下ネタバレ含むあらすじ+ひとこと感想のため未読の方はご注意】『取り寄せトラップ』同じ書籍の4件の取り寄せ依頼。だが4件の依頼主に連絡をとると、だれもそんな注文していないという。再び同様の間違い依頼があったのち、書店を訪れた女性が「自分に関係しているかもしれない」と相談に現れる。多絵ちゃんの架空取り寄せトラップで見事解決。『君と語る永遠』社会科見学に訪れた小学生グループ。その中のひとりが高い棚にある分厚い広辞苑に手をのばす。少年の心を思うと切なくて胸を打たれた。『バイト金森くんの告白』成風堂の飲み会でバイトの青年・金森くんが過去の恋話を突然告白。野次馬根性丸出しの仲間にせっつかれて披露した話の中に、違和感を覚えたのは多絵ちゃん。金森くんの恋に未来はあるのか?付録付きでパンパンに膨れた女性誌を書店で見かけるたびに(全然興味ないけど)大変だなぁと思ったのを思い出した。ええっ!?パンツが付録って…どんな狙いなんだーーー!?(笑)『サイン会はいかが?』これは読みごたえ・満足度で断トツの秀作。人気上昇中の若手ミステリ作家が「匿名でメッセージをくれるファンの正体を見破れる書店員のいる書店でサイン会を開きたい」と要望をだしているという噂を耳にして、成風堂店長は声高に名乗りをあげる。初めての大規模サイン会に浮かれる最中、多絵ちゃん頼りのファン探しの方は不穏な雲行きに…。ファンではなく実は嫌がらせを続けるストーカーに悩まされているというのだ。自分の名推理にうぬぼれた作家の若さ、思慮の足りなさが無邪気に友人を傷つけてしまったという苦い話。一方的に犯人扱いされた人の気持ちがわかりますか?と作家を責める多絵ちゃん。あれ?でもその後の「相談してくれたなら百倍有効な仕返しを考えてあげたのに」って…誰に?(これ解らない自分って頭の悪っ)間違いは誰にでもある。知らずに傷つけてしまっていることも。自分の傷には敏感でも人の傷には鈍感になりやすい。それを忘れちゃいけないなぁ。『ヤギさんの忘れもの』常連客の老人と書店員との心の交流。ラスト近くの「(好きであることさえ忘れるようなめまぐるしい毎日は厳しいけれど)本を介してのささやかな出来事は、ときに楽しくときに刺激的でときにほろりとさせてくれる」という杏子のモノローグがいい。ところで、1作目では気にならなかったけれど、2作目を読んで以来、書店限定名探偵・多絵ちゃんの謎解き、種明かしの「焦らし」がどうも感じ悪く、しっくりこない。真相がわかってもなかなかネタを割ろうとしないのがもどかしくてちょっとイライラする。普通の名探偵キャラだと、高慢・偏屈さ(ホームズ系)、奇人変人型の天才(御手洗系)、自分で真相を明かせない事情(コナン系)などで、ネタ割までのヤキモキ感も楽しめるのだけれど、多絵ちゃんの場合はなんとなく焦らして楽しんでるように感じるのは一種の僻みだろうか。

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2012年03月05日

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成風堂書店シリーズ3作目。短編集に戻った。表題作は中編くらいの長さだったけど。その表題作がイマイチ。高校からの友達がこれしきのことで、ここまでの嫌がらせができるものだろうか。こんな嫌がらせをしながら、表面的には友達づきあいをするってなー。ないことはないだろうけど、そういうキャラっぽくないんだよね。犯人とされた人が。妬みとかもあったってことかなー。多絵がここまで怒るのも何か違和感だし。亡くなったお父さんとの思い出『君と語る永遠』はいい話だった。

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2013年06月20日

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シリーズ第三弾。
気負いせずに楽しめるこのシリーズ。
今回も多絵ちゃんが大活躍して、杏さんがあたふたしてた。

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2013年02月25日

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