あらすじ
ジョージ・サリッジは英国第二の動物園で園長を務めている。申し分ない地位に就いてはいるが、博打で首は回らず、夫婦仲は崩壊寸前、ふと愛人に走る始末で、老い先短い叔母の財産に起死回生の望みを託す。その叔母がいよいよ他界し、遺言状の検認がすめば晴れて遺産は我が手に、と思いきや……。目算の狂ったジョージは、しょうことなく悪事に加担する道を選ぶ。自分たちに疑いは向けられない、万一の場合もジョージが泥をかぶることはない、と相手は言う。そう、良心の呵責を別にすれば事はうまく運んでいた。フレンチというスコットランドヤードの首席警部が横槍を入れるまでは――。
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Posted by ブクログ
設定と中盤が一番面白かった。
殺人者の共犯が主人公という設定が良い。
そこまでの成り行きも、この著者作品は樽しかまだ読んだことがないが、写実的で読みやすくて好み。
一番盛り上がるのがやはり中盤で、殺人者となる人物とのやりとり〜共犯となる行動を起こすのがスリルがあって面白い。
その後、警察も事故として処理し、遺産もなんとか分けてほっとするも、たまたまフレンチ警部にこの事件のことを話されてしまい、たまたま興味を持たれてしまい、真相究明されてしまう笑
そこら辺も、あ〜バレちゃったか〜、あ〜証拠見つかっちゃったか〜、という面白さはあるにはあるのだが、文章量の割にはちょっとつまらない。
終わり方がきれいすぎて不自然なため、それも含めて微妙な後半である。
誰かに、救われる終わり方にしろ!と脅されて無理やりハッピーエンドにしたのではないかと思ってしまう笑